エアコンが正常に動作している場合は、当たり前だが仕様に記載の消費電力の範囲におよそ収まるという。
そして、最大消費電力はJISの能力測定条件により外気温度35℃で測定された値という。(その他の諸条件もある)その温度より下がるとそれに応じて消費電力が下がるという情報があり、実際にどうなるのか実験してみることにしました。
エアコン本体は、正常な2.5Kwの白くまくん。
仕様をみると消費電力は 205w ~ 1120w 、力率85%でした。
外気温・室温ともにこの写真のとおり。27℃です。
冷房ON、温度設定最低の16℃、最大風量に設定。
電流計で測っていますので測定の電流値×100V×仕事率85%ということで消費電力を計算してください。
ON直後、測定を開始したときは既に348W。
2分後
4分後
4分半後、数値が落ち着きました。
計算すると、電流11.81A x 電圧100v x 力率85% = 1003wです。
インバーター制御ということで、一気に安定するのでなく、最低電力から徐々に上がり消費電力はほぼ安定しました。
うーむ、表から導かれる数値ではありませんが、それなりに最大消費電力からは下がっています。(直射日光がさっきまで当たっていた環境にある室外機のせいかもしれません)
この実験をなぜしたかというと、ガスが少なくなったエアコンにガスチャージをするため、正常なエアコンの動作を確認したかったからです。
ガス量は室外機の低圧側の運転時の圧力でもある程度分かるといわれています。
正常なエアコンの運転時の低圧側圧力は0.9Mpa前後、ガスが無い場合は、0.6Mpaや0.3Mpaなど、正常時より低い値が表示されます。しかし、消費電力ほどはっきりわかる数値の振れではないといわれています。
よって、ガスチャージをする場合は、電力計で想定数値になるよう、かつ低圧側の圧力計の状態で二重チェックしながらチャージすることにします。
さらに、このエアコンと並べての環境なので、リアルに比較もできます。
注意点としては、今回の実験でインバーターの特性上最大電力まで5分ほどかかったように、ガス充填量に対しても相当な消費電力量反映への遅延があるものと想定して実施することになりそうです。
- ガス圧力は0.8Mpa以上、通常0.9Mpa前後(家庭用エアコン標準的な値)
- 電流計確認
- 同環境に置かれた正常な同機種エアコンと電流値を参考にする
ミッションデータが整いました。
そう、あのガス漏れを起こしたもう一台の白くまくんへガスを補充して復旧させてみようと思います。