八百万の森

やおよろずのもり キャンプ☆DIY☆いろいろ

静かなパソコンづくりへの挑戦8(データの安全確保編)

1999年のウェブページにタイムスリップ
当時書き起こしたウェブページは、既にブログ風でしたので、そのままの時系列で移植してみました。
詳しい説明は、ホームとなるページ をご覧ください。

ではここから下は、当時のままに・・・

静かなパソコンづくりへの挑戦8(データの安全確保編)

[2000.01.15]Up [2000.03.03] LastUpDate

HDDの大容量化とともに作成したデータの危機が迫る。静かで、もっと安全なシステムを!


[HDDは消耗品]

HDDはPCの中で、シビアな機械部品ゆえ破損する確率の高いものだ。私もHDDの物理的破損によるクラッシュを何度か経験した。最初のクラッシュでは何の対策もしていなかったために作成したデータはそのまま消えてしまった。このときを機会にMOでバックアップするようにしていた。

が、最近のHDDは大容量で作成するデータもそれなりに大きい。そのためMOでは何枚も必要で、あの転送速度(1MB/sもない)では時間もかかり実用的でなくなってしまった。

そのためバックアップがさぼりぎみになっていた矢先、突然システムがクラッシュした。原因はバットセクタによるシステムファイルの一部欠損。そのとき入れていた4GBほどの作成データは何とか救出することができたが、もしできなかった場合はと思うと、ぞーっする。それは1年がかりで作ったデータだったので。

[バックアップシステムの候補]

これだけ大容量になるとなるべく高速でバックアップする装置でないと、また疎かになる可能性が大。そこで低速メディアが主のリムバーブルディスクは除外、しかも高価だ。

RAID1はIDEタイプのものがあるがOSを選ぶ気嫌いがあったりして、他のOSを使う環境では採用しにくい。

すると、プライマリ、セカンダリIDEに1台ずつつないだシステムが安上がりで難しいことはない。後はフリーソフトなどで2台のドライブ間を同期するソフトを入れれば完璧だろう。

[後はソフトウェアで]

同期するソフトには常駐型と非常中型があった。

常駐型は一定間隔ごとなどに同期を取るタイプ。非常中型はバックアップしたいときに起動して同期を取るタイプ。

何しか物臭だから勝手に同期を取ってくれないという方には常駐型、起動中のソフトとのコンフリクトを恐れるなど訳ありの方には非常中型になるだろうか?

私はフリーウェアで非常中型のものを選んでみた。「かばくん」というソフトだが、同期を取るセットがいくつも作れて、このソフトは適当なディレクトリに置いておける。いろいろな点で融通が利くため気に入ってしまった。

[HDD2台は静かか?]

ここでHDDを2台つなげて動かすとうるさいのでは?という疑問が起きてくるだろう。

2000年が明けてまもなく、バットセクタのある怪しいHDDに代わる次の静かなHDD候補を調べてみた。最近は各社ともに静かになってきているらしい。しかし、常時発するディスクの回転音が静かなのはと選んだのが

IBM DPTA-351500 (5400rpm 15GB U-ATA66)

バッドセクタの起きてしまったDTTA-351010と比べると回転音は同じようなものだがシーク音がやや大きくなっているようだ。

実際、これを2台買ってつけてみました。以前、耳につく回転音を発するHDDを2台つけてみたときは、相乗効果で何倍にも音が大きくなって(昔のサーバマシンみたいでした。)絶えられない状況になったことを思い浮かべながら接続作業を続け、いざ始動!してみると、静かなHDDは心配を余所に1台も2台も音の大きさはほとんど変わりませんでした。

しかもセカンダリ側は非常中型の同期ソフトを使っているので普段はアクセスせず、数分経てばHDDの回転も止まっているようです。といっても動いていても止まっていても、音の大きさはほとんどわからないです。いや、わかりません・・・停止と動く間際の音の変化を注意して聞かないとその状態はわからないでしょう。

Re01 [ホームへ戻る]