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静かなパソコンづくりへの挑戦2 (FAN コントロール編)

1999年のウェブページにタイムスリップ
当時書き起こしたウェブページは、既にブログ風でしたので、そのままの時系列で移植してみました。
詳しい説明は、ホームとなるページ をご覧ください。

ではここから下は、当時のままに・・・

静かなパソコンづくりへの挑戦2 (FAN コントロール編)

[1999.01.23]

先にHDDの消音化は静かなHDDに交換することで解決したのだが、FAN消音化の対策は5Vに繋ぎ換えて極端に回転数を落として使うところまで行った。
冬場はこれで即オーバーヒートで故障にはなりそうにないが、これから夏場にかけてが問題だ。


[ファンの能力調整による消音化]

PCのケース用ファンとして売られている多くは12V 0.13A 3000rpm前後の仕様が多いようだが使用状況に応じて回転数を可変し騒音とファンの能力がシステムと妥当なところにするのも一つの手ではと思った。

そこでこうした簡単なボルテージレギュレータ回路を自作して電圧調整でファン回転を調整することにした。

Reg
 ( 寄せ集めの部品で作られたボルテージレギュレータ基盤 )

システム内のファンをすべてレギュレータ出力に並列で繋ぎ一律同じ制御を行うことにした。本当は個別にレギュレータを作り調整したいのだが実験的意味もあったのでそこまでは実行しなかった。

私の自作したLM317Tを使ったレギュレータの調整範囲は3Vぐらいから8Vぐらいでレギュレータの仕様上、8V以上から12Vの調整は不可能となる。回路はナショナルセミコンダクター社のページを参考にした。

これでマニュアル式だが騒音と放熱の妥当な点が心行くまで調整できるようになった。さらに温度センサーでファン回転が自動的にできたら、もっといいのだろうが、今のところそこまで追及していない。
ちなみに6.7Vぐらいでファンを回し、CPUの温度は40度ぐらい(室温20度)で保つようにした。

[個々にみるファンの騒音]

今回ファンの騒音対策で部品屋を歩いているうちにPCにつける8cmファンひとつでもいろいろと細かな仕様があるのだと感心した。
たとえばSANYOのDC Petit Ace 25という人気のファンだが、これでも12V 0.13A(買ったもののひとつ)のものと他の仕様のものを実際みかけた。Internet上の情報によるとさらに消費電流や電圧が違うものがあり0.06A仕様はより静かだとというが、実際に回しているのを見たことがないので定かでない。
そして、店頭のデモをみると消費電流の少ないもの(=回転数が少ないから)の方が静かだというのを実感した。
ちなみにNidec(Nippon Denshi Electoronics)の8cmファンで0.06Aはデモで静かに回っていたので気に入ったが店頭には6cmタイプしか在庫がなく入手できなかった。
さらに、番外だが12Vで20cmぐらいのファンもみつけた、それでも0.06Aと表示してあったがこれをどうにかしてケースにつけれたらゆったり静かでそれなりの放熱が可能ではないかと思うのだがどうだろう?

ちなみに私の周りにあるメーカ製のPCをみると、内部で仕切りをつけシロッコファンからCPUに吹き付けるようにして、内部の空気移動は必ずそのシロッコファンをとおり給排気しているアイデア作もあった。(Power Mac)

消音化に取り組み始めて現在に至っては、8cmファンで12V動作の静かなファンを電圧制御で回転を可変しなくても十分静かなファンが一番!と思うようになった。(電圧制御も良いが簡単で安全なものでないとトラブルの元)
また、次回の課題として残しておこうと思う。

ということで静かなファンを捜し求めることはまだ続くであろうが、ファンを手に持って回したときはすごく静かなのにセットするとうるさくなるとうことがある。共振や風きり音というファンの設置する環境も考えなくてはならないみたいです。これも次回以降の課題である。

前回記事へ静かなパソコンづくりへの挑戦 1 (HDD 解決編)

次回へ続く静かなパソコンづくりへの挑戦 3 (CASE FAN 解決編)

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