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静かなパソコンづくりへの挑戦1 (HDD解決編)

1999年のウェブページにタイムスリップ
当時書き起こしたウェブページは、既にブログ風でしたので、そのままの時系列で移植してみました。
詳しい説明は、ホームとなるページ をご覧ください。

ではここから下は、当時のままに・・・ 

静かなパソコンづくりへの挑戦1 (HDD解決編)

[1999.01.16] [1999.01.23] LastUpDate

1998年暮れ、パソコンのケースを換えたのだが、以前よりうるさく気になってしょうがない。どうにかしようと消音化パソコンに取り組むのであった。


耳につく音を検証すると

1.ファン(さらにケースに共振して出す音)
2.ハードディスク

ファンは電源部の排気ファン、CPU冷却ファン、内部循環吸気ファンの3台が回っている。
一方、ハードディスクは2.1GBytesと1GBytesの計2台が内臓されている。

ちなみにパソコンの用途としてはCDプレーヤーやデジタル録音編集機にもなっている。そのため静かであればあるほど都合がよいのである。

ファンから手をつけてみる

まずケースと共振する排気ファンの対策を取るために電源ケースをあけ、ファンの具合を調べてみた。ファンを手に取りファン単体で動作させると非常に静かなファンであった。ただファンをケースにマウントすると妙に共振するのである。
対策を練るうちに思い立ったのは、ファンのある電源ユニットとケースを固定するネジにゴムをかませてフロートさせる方法である。

そのためにはケースと電源ユニットを固定しているネジ4本にゴムを割り込ませるため今までより長いネジを必要とする。しかし、日本のネジの規格とDos/Vパソコンのネジが合わないため代りになるネジは見当たらなかった。
ネジの規格を代えてネジ穴を加工しなおせばOKだが、ネジ穴を改造する気はなく断念した。

とりあえず代りのファンを探し出すことにした。Just Coolerを買ったが今のファンより高音部の音が耳に残る。そこでSANYOのファンを手に入れたがこれはさらに大きい。

HDDのほうも手にかかる

一般的にQuantamのBigfoot (5インチ)が3.5インチHDDにくらべ静かで熱が発生しにくいという雑誌記事をみたことがあった。そこで、Internetにていろいろと情報を集めてみると、Bigfootの仕様と他のQuantam製3.5インチの仕様とでは発生音で同じ値が載っていた。仕様書の値では実際の感じ方は違うと思うがどんなものだろう(・・・)
他にはと思い「静かなHDD」というキーで検索エンジンで調べてみると、IBM製が挙がってきた。
IBM製のHDDは全体的に静かであるという。
調べていくうちに今まで考えていなかったが容量の割に安く手に入るということで購入を決めた。
(私が前回HDDを買った1年前に比べたら同じ値段で5倍容量!)

早速、IBMのDTTA-351010を購入した。10GBytesのATA-2(DMA33)だ。IBMのホームページを見ているとすぐ後にDMA66対応のHDDも市場に出てくることは予測できたが、これでよしとした。

従来は2.1GBytesHDDをアプリケーションと短期のテンポラリーに使い1GBytesHDDを作業用(CD-Rのイメージ作成など)として2台接続で使っていたが、今回購入したDTTA-351010は1台のみで2つのパーテションにわけて使うことにした。これにより2台分の騒音から1台のみとなり、さらに静かなHDDのため静粛さが増すはずである。

早速、繋いでみるとすごく静かだ。大満足。

HDDは全部で3台所有することになったが、前のHDDを眠らしておくのはもったいないと思い、共立産業(シリコンハウス共立)で購入したHDDリムーバブルケースにそれらをセットして従来のHDDはゲーム専用やテスト運用などに使い分けることにした。

実はこのリムーバブルケース(シリコンハウス共立で入手)を選んだ理由にも消音化へのこだわりがある。
通常リムバーブルケースにはプラスチック製でHDDの熱を逃すためファンがついているのだが、これではファンの音が発生してHDDの静粛さは意味がなくなる。
このケースも例外なくファンがついている。だが、ケースのフレーム(ここはあまり放熱性はなさそう)や天板には金属製が使われ今一歩放熱への対策がはかられている。さらに気になる場合は天板を外して上部開放での運用も可能だ。
そこでファンを取り除きファンレスで使うことにした。

ちなみにDTTA-351010の発熱具合は以前使っていたSeagateのST321000より控えめだ。

これでHDDの対策は完了したが問題は3台のファンだ。

再度ファンの対策にもどって

最初は静かなファンを試行錯誤して探し始めたことを先に書いたが、これでは資金が足りないし、ファンが余ってきて無駄だ。しかも、買ったものはインターネット上で比較的静かだったと票を得ていたもの。それでも風きり音や動作音は2500rpm前後の回転になれば出てしまう。

前から思っていたのだが、通常のセットで8cmファンを吸気排気の2台のファンでブローするにはオーバースペックではないかと・・・
しかも、わたしのセットは現在のところ発熱のあまりないもので構成されている。

  • CPU : IDT C6-200 (ノーマル設定、低消費電力で発熱しないが売りのひとつであるCPU)
  • HDD : IBM DTTA-351010 (先に述べたが発熱は控えめ)
  • G,Card : ATI XPERT98 AGP X2 (放熱対策不要のグラフィックカード

挙げればこんなものでしょう。
そこでファンの回転数を調整して、雑音を減らすことにした。
通常12Vで回すのだが、とりあえず3台とも5Vに繋いでゆっくりと回してみた。
すると、大変静か、状況によってはパソコンの電源が入っているのかと疑うほどになってしまった。

マザーのCPU温度測定によればいつも44度前後で安定している。ちなみに室温20度前後。
(これはCPUメーカーの動作温度範囲に十分入っている)

冬場はこれでも大丈夫そうだ。

次回に続く静かなパソコンづくりへの 挑戦 2 (FAN コントロール編)

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