なんだか異音がする私のスーパーカブ50 SDX。(通称:栃木のおじいちゃんカブ)
以前は、あまり気にならなかったが、家族の同車種 SDX(通称:瀬戸から来たの)のエンジンが静かなので、なんだかガサツな音がするのが気になり始めました。
最初はこんな音がなかったのだが、それがだんだん大きくなってきました。
これはただ事ではないと感じ、解明するまでピットイン。
その音、カブの異音例としてyoutubeに上がっていた音と似ています。
それがテンショナーロットの不具合。
テンショナーロットといえば気になることがあります。
次の画像は私のSDXを下から撮ったものです。
ロットを留めるボルト(A)がミッションケース前方っから斜めに嵌っています。
SDXを引き取った時に、この部分だけがやたら奇麗だったのです。
前の人が整備したのだろうと思っていました。
それとともに、なかの部品だいじょうぶかなぁ?とも思ったのですが、気にしないでいました。
真下に向いているボルト(B)はオイル交換の時に使うドレインボルトです。
同じような場所に似たようなボルトなので間違えそうです。
今回は、音からしてテンショナーの不具合の可能性が高いので、関係しそうな消耗部品を揃えてボルト(A)を外してみました。
外すときにびょよよ~んとスプリングが飛ぶといわれていたので、無くならないよう、袋で覆いながら外しました。
がっ!
ボルトは取れたものの、びょよよ~んというイベントがありません。
まもなく、テンションロットが虚しさを感じるなか、ポトンと落ちてきました。
’(不要なフライパンを有効利用中)
「あちゃー!」
スプリングが入っていなかったのね。
「これは、前のオーナーさんが飛ばしちゃったのかなぁ。」
でも、スプリングもヘタリが来ていたらと思って新品(14541-GGN-J00または14541-KVR-C00で代用)をそろえていたのでOK。
スプリングはSDXの品番にあうものがなく別車種用で代用しましたが、見かけ同じなんですよね。
問題なく嵌りました。バネの張りも適度に柔らかいです。
パッキンワッシャーは使うと潰れてくるので新品を用意しました。
下の画像は既に外したワッシャーとの比較。
古い方は少し潰れてしまい、若干太く見えます。
消耗具合の点検です。
樹脂部分はほんの少し削れていましたが、まだ使えそうです。
この部品は、カブ共通で純正もサードパーティーもあり、純正を用意(14566-086-030)していましたが予備として持つことにしました。
復旧します。
カムテンショナーとスプリングを押し込みながらボルトを嵌めました。
規定トルクで締め付けて復旧できたと思います。
ついでに1000kmちょっとで真っ黒になったオイルを交換しました。
黒化するのが早いようなので、オイル自体の黒化なのか、機関内で炭化した物がオイルに混じったのかを切り分けするため、オイル自体が黒化しにくい全化学合成オイルにしてみました。
G3オイルで~す\(^o^)/
今回、ロット交換後用のオイル補充口からの作業は行いませんでした。
なので、エンジンをかけてアイドリングでロットへのオイル充填を完了させました。
アイドリング中、カシャ―カシャ―という音が徐々に小さくなり、5分ぐらいで聞こえなくなりましたのでOKのようです。
試走してみました。
G3はエンジン音全体も静かになるので、高回転時にエンジン音や振動から感じていたことによるパワーがなくなったように感じるのですが、メーターを見るといつもよりスピードが出ていることに気づきます。
以前のエンジン音感覚でメータを見ると5kmは早くなっている感じです。
いつもの坂道も2速でしか登らなかったところも3速で登ります。
パワーがでました。
テンショナーロットが上手く働きだしたため、さらに静かです。上々です。
少なくとも1000km以上、テンショナーロットのスプリングがなしで走っていたのですが、異音が始まったのは最近でしたので、それまでは適度に収まっていたのかもしれません。
9000rpm以上で回した時もあったので壊れなくてよかったと思いました。
これから怪しいと思ったところはしっかり視ることを誓うのでした。
(カムチェーンテンショナースプリング補充とオイル交換時距離計6087.4km)
Amazonで探してみました
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カムチェーン用のドレインワッシャーもあればオイル漏れの心配なし