一昨年に保管してあった自分が初めて買ったレコードプレーヤーを復活させて聴いているのですが、ふとリサイクルショップなどで見かける、これ使えるじゃない?といったものが、正常品かわからずジャンク行きとなっているようなものを見かけることがあります。
なかでも綺麗な状態の物は、気が付けば抱えてレジへもっていっている時があります(^^;
これなんかは、木目の化粧板が良く、さらに私がレコードプレーヤーを買う以前の重り式インサイドフォースキャンセラーが採用されていて興味を持ったものです。
ゴムマットを取り除き、金属製の円盤(ターンテーブルという)を手でまわして穴から覗くと、モーターの軸が見えベルトがありません。
このレコードプレーヤーはベルトでモーターの動力をターンテーブルに伝えて動かす方式です。ベルトドライブ方式といって、レコードベルトがないと動作しません。
ベルトは何年かすると劣化して交換しなければなりません。メーカー純正品は見かけなくなりましたが、互換品は今でも売っています。
信頼と実績からナガオカのドライブベルトを買って付けてみました。
ちなみにこのプレーヤーの場合30cmのタイプが良いとググってわかりましたので、それを付けてみました。
そういった情報がない場合は紐で仮に付けたようにして測る必要がありますね。
サイズは輪っかの状態をまっすぐにして測った長さだそうです。→ナガオカさんのページに測り方があります。
ぴったしサイズよりほんの少し小さめ、小さすぎるとモータ軸に負担がかかり壊れたり動きが悪かったり、大きすぎるとスリップして回らなかったりするので、良い塩梅の物が必要です。
ほかにターンテーブルを駆動する方法として、軸下に直接モーター機能が付いたダイレクトドライブ方式というものもありますが、この場合はベルトが不要です。
これで動作するようになったら、ストロボスコープで回転スピードの微調整をします。
針を痛めないよう注意して、ターンテーブルを動かせる状態にします。
ターンテーブルには黒、白(シルバー)と塗ってある部分があります(回転を電子的に監視制御するクォーツロック方式には無いです)。
それを照らすように光っている部分を何となく眺めながら、スピードコントロールのボリウムツマミをまわしてみると、黒色模様がゆっくり動くように見えるポイントが現れるでしょう。黒色模様が静止するように見える状態にすると回転数の微調整が完了です。
ストロボスコープが壊れている場合は、33回転、45回転は1分間の回転数ですので、1分間で廻った回転数を数えて何度かジミーに挑戦するといつかは合うはずです。
ターンテーブルの回転が決まったら、カートリッジの針先とレコード面にかける圧力(針圧:何グラム?)の調整です。
針圧は、カートリッジのセットごとに決められていますので型番を頼りにググって調べておいてください。わからない場合、多いのは2gですが、音がビビらない、かすれない状態で安定するところでなるべく軽くを目指します。
針先を支えている棒をトーンアームといいます。たいてい後ろの方にくるくる回せるメモリの付いた錘(ウェイト)が付いているはずです。
まわすと前後に少しずつ移動するはずです。天秤の要領でこのウェイトを動かして一度平行状態を保つように調整します。
平行にバランスが保てたら、メモリの付いている部分だけ触ると、ウェイト本体は回らなくともメモリの部分だけが回ると思います。
メモリの部分だけまわして、0(ゼロ)の位置を最上部に持ってきます。
ここからウェイトをかけていきますよ。次はウェイト本体をつまんで回すとメモリも一緒に回るはずです。
目盛りが針圧に合うよう最上部にもっていきます。
これで針圧の調整が完了します。
これで、聴ける状態にはなったかと思います。
さらに、針が内心に滑っていく現象を打ち消すためにインサイドフォースキャンセラーの調整を行います。
これがないと、長時間聴いているうちに、針先が片方に寄ったまま癖がついた状態になったりします。
ボリウム式の場合は、針圧と同じ目盛りに合わせるだけ、重り式は糸を針圧と同じ目盛りの窪みに付け替えるだけでOKです。
このプレーヤーは目盛りが何グラムなのか打っていないし、資料がなかったのでとりあえず真ん中にしておきました。
再生中の針先が真ん中でどちらか片方に寄っていなければ良いわけです。
この辺はだいたいでもアナログは音が鳴るから良いです。
Amazonで探してみました
B-30の場合