夏休み工作をしたい気分となりまして、ライン出力をマイク入力のある リニアレコーダー TASCAM DR-05で録音するために使う音量アッテネーター(減衰器)を作ることにしました。
事の経緯はAm〇〇n m〇〇ic Un**mitet が4ヶ月間分を追加で99円だったものですから。。。でも、こういうのは配信元の都合で聴けなくなったとが何度かありました。それに嫌気がさして録音できないかと思い手持ち器材をみたところ、TEAC のリニアレコーダー DR-05 があることに気づきました。
さらに良質な音で録りたいと思いまして、FX-AUDIO- FX-01J というUSB接続の外部DACも用意しました。
さてDR-05の入力端子はマイクまたは音量を絞ったヘッドホン出力などの接続を想定されていますため、ライン出力を繋いだところでライン用の回路に切り替わるわけでもないようです。
ライン出力はマイクに比べレベルが大きいですから、そのまま接続すると音割れしてしまいます。
そこで、レベルを減衰させる抵抗入りコード(ライン出力からマイク入力にするアッテネーター)をつないで使うことになります。
(今回、自作した-40db想定のラインアッテネータ)
ライン出力用のアッテネーターですが、市販の抵抗入りコードでは音が小さくなりすぎたりというのもあってどれが良いかわかりません。SONYの抵抗入りピンプラグX2→ステレオミニプラグでちょうど良さそうなレベルで録音している動画を発見しましたが、SONYのオーディオコードって、すでに軒並み販売終了なんですね。なので入手できません。
他の抵抗入りコードじゃどうですか?というと、中の回路や抵抗値などどうなっているかわからないので、合うかどうかは接続してみないとわからない状態です。実際販売サイトで他のコードでDR-05に接続してみたがノイズが多くてという商品評価などを見しました。
DIYですと、抵抗を変えて機種環境にあった状態にできます。
どれくらいの係数が良いのか先人の方の事例がないかネットで調べてたところ、ICレコーダーの接続を考慮して作られた記事が良かったのでこちらに紹介の値に合わせてみることにしました。
工作物はトラインドエラーで抵抗値を変えるかもしれないのでバラックに空中配線です。
端子にあったオーディオケーブル(今回はアクロスのAVC-136)を適当な長さで切り使います。これも大阪本社のPC周辺機器製販業者です。
ケースはテイシン電気のTB-50という小さなモールドケースです。
残念埼玉県です。でも大阪営業所が日本橋にあるのでOK!なにが?ってオール地元で製産地産消?ということにならないかと・・・その前の製造が MADE IN CHINA なのでなりませんが。
樹脂製ですので、コードを通す穴は半田ごてを当てて溶かして開けました。穴の周りに盛り上がる溶けカスはミニニッパで切り取り成形、プラスチックケース加工のすごく安易なこと最高!
あらかじめ切断していたケーブルを通してから、15mmぐらい被覆をむきました。
今回の半田付け作業でベースになるシールド線を先に半田付けしました。
このコードの心線は曲げ癖が簡単に着けられて作業しやすいです。曲げても戻ってしまうのがあって、そうなると手がもう1本要る、手伝ってとなってくるのですが一人でできました。
基板やラグがないので、これをベースにしてコテに半田を盛り、写真につけた数字の順番でラジオペンチで都合よいよう曲げながら、持ちながら一つずつ着実に着けていくと出来上がりました。
ラフな工作だから40分で半田付け完了。蓋をして完成!
(向かって左がDR-05のマイク端子、右が送り出し機器のライン出力側)
今回の抵抗は金属皮膜抵抗(1/4w 誤差1%以内)にしました。このリード線は音響用ということでもないですが、いっちょこ前に非磁性体(銅と錫メッキの様)でした。
完成しましたので使用してみました。
Win10 PCのスピーカーアイコンを右クリックして音量ミキサーを見たところ、ストリーミング業者のアプリ音量50%、windowsスピーカー50%弱で、DR-05の録音レベルATT65~70%ぐらいで適した音量になりました。
ちなみに音量ミキサーでシステム音量を無にしておかなければ、アラート音が入ります(これで1回失敗しました)
接続は次のとおりです。
(PC) usb - usb (DAC) Line out -Line in (自作アッテネーター) - mic in (DR-05) Line out - Line in (Amp付モニタスピーカー)
さすがに定評のリニアレコーダー mic in でも原音からの遜色を感じません。ノイズも-40db以下、録れた音源を編集ソフトに突っ込んでもノイズがレベルメーターに現れません。
この自作アッテネーターはインピーダンス180Ωと想定でき、ローインピーダンスの扱いです。DR-05の入力インピーダンスは25kΩ(公表仕様による)です。ロー出しハイ受けとなりノイズは乗りにくいはずです。
音質はDACから出たパンチ、明瞭感、低音から高音までの音色を遜色なく通すことができ、まったく問題ありませんでした。
実用重視でしたが、出来上がってみると結構完成度が高く、歴代夏休みの工作としては上出来なものとなりました。(^^;
楽天市場で探してみました
180Ω 炭素膜抵抗 アムトランス 高級オーディオ用ですので少し大きめ
18kΩ 炭素膜抵抗 アムトランス 高級オーディオ用ですので少し大きめ
Amazonで探してみました
Amazon Music Unlimited は偶に安いときがありますので、チェック要です