レコード針って、MM式はカンチレバーの後ろに磁石が付いているだけという。
ダンパーがくたびれた交換針を確認してみると、磁石部分とカンチレバーがほぼ同じ太さで入っていました。
なら引っ張れば抜けるはずだよな。
軽く引っ張ってみました。
うにゅ~と抜けました。
(抜き取ったカンチレバー:後部の色が違う部分がマグネット)
ということは、逆にハメることもできるよな。
と思って、同じような太さでカンチレバーが途中折れでダンパー部分は正常な交換針があったので、同様に引っ張って途中折れのカンチレバーを抜き取り、この正常なカンチレバーをハメてみました。
簡単に入りました。ゴムと金属ですので、自転車の虫ゴムを刺すよう摩擦を避けるため水を付けておくと、もっとスムーズに入るかもしれないと思いました。
元入っていた深さと同じぐらいにはめて、針先がレコードに垂直になるよう調整しました。
ここで注意事項です!
針先のチップ部分に力を加えると接着タイプなら簡単に剥がれて飛ばしてしまいますので軸に力が加わるようにしなければなりません。また、太いカンチレバーは薄い肉厚にパイプ状のものが多く、少し爪を立てる程度で簡単に凹んで曲がってしまいます。針折れのジャンクな交換針で経験済。
これでできた新たな交換針を取り付け聴いてみると、良い音が出てきました。
レコード針って案外単純なもの。ただ小さくて繊細だからね、いじるにも微細な手加減と器用さが必要です。接着剤でダンパーに固着させたカンチレバーも見受けられますし、今回はそれもなく、たまたま上手くいっただけかもしれません。まぁ良い子はマネしないように。