013年9月に入手した Nikon F80 という一眼レフ フィルムカメラのためにフルサイズのレンズをオークションで落札したら F90 が付いてきた。状態が非常に良くて、実はF80よりF90の方に興味が湧くほど・・・重たいが頑丈な作りはまだまだ使える感じで頼もしい。
よし気まぐれなフィルム撮影をするときはこれを使おう
このカメラについて調べると、撮影データを記録することができるとなっている。
シャッター速度や絞りの開放具合などの情報がカメラ本体に保存でき、ニコン純正の『フォトセクレタリー』というツールでPCに転送できるという。
ただそのツールを入手したくとも販売終了済み。オークションでもめったにでないから入手するのはいつになるのやらというもの。
仕様をネット検索していくと、カメラ本体からシリアルデータでPCとつなぎやり取りするためにRS232Cレベルコンバータを組み込んだケーブルだということ。
いろいろと自作を紹介されている方がいるので、私も参考にしながら作ってみた。
(このサイトの回路図など)
この時点でWebに既出の方々は ICにMAX232Cを使ったものしかみかけませんが、当方はADM3202で作ってみた。
ちなみに ADM3202 はプルダウン抵抗内蔵なので外付け抵抗不要、コンデンサだけが必要となります。積層コンデンサにすると極性を考えずに使用できた。
秋月電子でちょうどよいICセット(必要なコンデンサ付)売りがあったので、これと基盤やPCにシリアル端子がないのでUSB-シリアル変換ケーブルも同店で調達した。
カメラとの接続には古い Nikon MC-23 を入手。
半分に切断して流用した。
(現行品番は 改良されて MC-23A らしい)
Webで nikon 10pin とキーワード検索するといくつかピンアサイン情報が得られた。ピン番号がいろいろ違いがあり、信ぴょう性のある情報からテスター片手に実際にあたって確認した結果を忘れないようここに記録しておく。(ニコン10ピンターミナル:あくまで当方が入手した接続コードMC-23のデータである)
(ピン番号は適当に付けたので、画像を参照してください)
1 (brown) Battery+ ●
2 (red) RxD ●
3 (orange) Release Sense
4 (yellow) Signal Ground ●
5 (green) Battery Ground
6 (blue) TxD ●
7 (purple) Release
8 (gray) Vcc ●→× No.1pinをUseすべきかと思われます
9 (white) AF on or Standby
10 (black) No connection
( )内はコード色 ●印のケーブル4本のみ接続
出来上がってきた回路をケースに固定する前にカメラに接続してテストした。もちろん純正フォトセクレタリーのソフトは手元にないので使えないから、サードパーティーの SoftTALK2000 を使った。かつてはシェアウェアだったが今はフリーウェアになっているダウンロードページに記載のFree SoftTALK 2000 Codeを登録することで使えるようになる。
ケーブルシステム全体 (まだ基盤がケースに入ってない)
後で気づいたが 秋月電子の3V・3.3V・5V系-RS232レベル変換基板を使ってD-Sub9ピンコネクターに回路を内蔵したほうが楽だったかもしれない。
これらケーブルをPCとカメラにつなぎSoftTALK2000を起動、本体に記録されている撮影データを読み込みPCにダウンロードしたいのだが no data となる。
Custum Option で Data Recording Level をみると Disabled と表示されたままグレーアウトして設定変更できない。
(画像クリックで拡大)
どうもフィルムが入っているとこの項目は変更できない仕様らしい。フィルムを入れていない状態で Enabled に変更できた。
とりあえず、自作したデータコンバータととも秋月電子のUSB-シリアル変換ケーブルとフリーウェアのSoftTALK2000も、当方PCのWindows8.1で正常動作していると思える状態を確認できた。
実際のデータ取り出しは、また後日・・・Nikon F90 から撮影データを吸い出す