八百万の森

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マンションでの災害被災:長時間停電=断水に備えて(2018年大阪 台風21号被災より)

昨年の2018年9月4日、大阪も台風21号被災よりマンションが長時間停電により断水もしました。1戸建ての方は断水せず、停電だけでしたが、マンションは断水もあってWパンチでした。あわせて、その前は6月18日の大阪府北部地震で仕事場が被災し電気やガスが遮断されました。また、北海道で入手したばかりの札幌マンションは11月16日の札幌不動産仲介店舗ガス爆発事故の現場近くでしたのでヒヤリとしました。

日本中どこへ行っても災害や大きな事故にあう可能性があるとあらためて思う今日この頃です。

そこで今後の対策時で忘れないよう、被災で役に立ったこと、再認識したことをまとめてみました。

マンションで長時間停電になると断水します。平屋に近いマンションでない限り、ポンプで水を揚げる機構があるため断水します。そのため停電と断水に備えることが必要でした。

ちなみに、被災後落ち着いてから管理組合にて「下にある受水槽に非常時用の蛇口を付ければ、停電でも使えるよね」という話になり、改修工事がされました。大阪マンションのように、高架水槽があるタイプは有効かと思いました。それと異なり常にポンプで圧送しているマンションでは、1階付近の部屋ではポンプとは関係ない普通に水が出るでしょう。管理人室の水屋や散水栓などから汲むことができると思います(札幌マンションがこの仕組みでした)

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1階で水が汲めるといっても、上階ですとエレベーターも停電で止まっているため、なるべく下に水を汲みに行くのは避けたいものです。

マンションで長時間停電になると何が必要か?経験をもとにリストにしてみました。

(優先順)

  • 水:飲料水の備蓄、風呂に水を貯める、もしもの時に配布の水を持って帰れる容器
     多量のペットボトルの水を保存していたので困りませんでした。
     台風など災害になるかもという可能性がある場合、風呂に水を貯めるとちょっとした洗い物やトイレの水を流したりなど非常に役立ちました。
  • 保存食:アルファ米マルチビタミン
  • 非常用トイレ:段ボールで便座を作り、処理剤の入ったビニール袋に貯めるというセットが販売されています。
     断水では水洗トイレがふろ水を入れるなど対処しないかぎり使えなくなるので、これが役に立ちました。
  • 電源:乾電池、モバイルバッテリー(充電済)、携帯用ソーラーパネル(充電するなら50W以上推奨)、シガーソケット電源
     発電機というのもありますが、情報機器を使う程度のためならオーバースペックです。
     モバイルバッテリーを台風前などには満タンにしておく、いつもお使いならどれくらい持つかわかるでしょう。
     ソーラーパネルは、モバイルバッテリーがなくとも日中の光で使用可能になるので安心です。これでスマホでネットや通話はもちろん、ワンセグテレビを見て情報収集することができました。
     シガーソケットからモバイル機器に充電できるUSB電源変換器などがあると、くるまを発電機・電池代わりにできます。
  • 照明:LED懐中電灯、電池式ランタン、(ガスランタン)
     懐中電灯はスマホアプリで可能な場合もあります。キャンプで使うガスランタンを窓を開放して使用しましたら明るくて、気分もキャンプ気分で落ち込むこともありませんでした。これは、私だけかも(汗)
  • 氷:冷凍庫にある程度の氷
     長期停電のとき、それを冷蔵庫室に置き換えるだけで、しばらく冷蔵庫内を冷やすことができます。これは後で気が付いたことです。ちなみに、長期停電になるとコンビニの氷は一瞬で売り切れていました。
  • うちわ:夏の場合、扇風機も停電で使えませんので、ちわが役に立ちました。
  • 毛布:冬の場合、屋内用カセットストーブも良いかもしれません。
  • ラップ:料理を入れる食器の上にラップを敷いてラップだけ使い捨てにすると、食器は洗わずに済みました。

そのほか

  • 加熱器具:停電でガスが止まる原因になりにくいのですが、地震などの場合はガスも止まる可能性があります。カセットコンロ、キャンプ用バーナーもありかと。その場合、カセットガス(燃料)の備蓄をお忘れなく。大阪府北部地震のとき、震源地近くではガスもストップしましたが、これがあって助かったということを職場で伺いました。

これだけあると、不自由ながらも文化的生活ができます。持続期間は食料と水が確保できれば、それだけいけます。

これはキャンプの用意と同じと思いました

普段キャンプに行く方は、その道具が使えないか確認してください。被災後に「キャンプ道具が流用できたのにすっかり忘れていた」という話を聞きました。キャンプ道具はもともと何もないところでの生活をリクリエーションとして楽しむことができることを目指した道具類、これを非常時にも使えるよう備えておくのも良い手と思います。その場合、キャンプ用の燃焼器具は野外での使用が前提ですから、一酸化炭素中毒などならぬよう外に開放して使用する必要があります。

冷蔵庫の物は冷凍庫の氷を冷蔵に使って、長くても2日3日で冷やせなくなってきますので、その都合で使う材料が決まり、それで料理を作る必要があります。
それらの食材がなくなると、保存食・非常食へ移行します。
実際、ソーラーで充電したりして電源確保ができるので、スマホに付いたワンセグテレビを見て情報収集や、連絡を取り合いながら過ごせました。

さらに改修費用も

台風21号では、マンションベランダの区画を区切っている防火壁が粉々に吹き飛び損傷しました。これが修理できたのは1年後の9月でした。周りの一軒家の瓦が吹き飛んだところも、1年たってようやくおおむね修理できたかなという感じです。

広範な地域で一気に壊れているので、修理業者も手が追い付かず、なかなか工事の順番が来ないものなのですね。

ついこないだまでブルーシートの屋根が目に入る状態でした。その、ブルーシートも被災直後は一時的に品薄になるので、あらかじめ持っていたほうが良いかもしれません。

今も、電車に乗ると車窓からブルーシートのかかった家が多々見られます。1年経過し、修理業者の手も回るようになってもブルーシートが残ることについて、大阪北部にある市町村の調査結果では修理費用が工面できないなど事情ある場合が多いようです。

修理費用というと火災保険が下りる可能性があります。そのためにも、適切な火災保険に入っておくと安心です。(自分の場合、年間の掛け金は、安!って思いました)

そして被災した場合は、カメラで壊れた部分を撮っておく必要があります。カメラの備え(スマホでもOK)も必要ですね。

災害の多い日本、備えておくと安心です