八百万の森

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懐かしのオリエント デジタル腕時計 復活

1980年代前半、高校の入学祝いの一つに腕時計がある。

その名も 「ORIENT QUARTZ COMMENT ARARM

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就職するころまで付けていたと思う、ガラスの傷はダイヤのレコード針は固いか試したほんの少しの傷(何やってんのか)と大学生時代の建築現場アルバイトで付いたのが多いかな。

オリエント時計の沿革をみてみると、機械式時計を中心とした老舗、プリンタヘッドなども手掛け、親会社のセイコーエプソンの子会社となっています。

そして、この9月6日付のセイコーエプソン発表で、新聞等メディアによると、来年4月に一部を残し親会社に統合されていくとのこと。ひっそりオリエントが消えていくのかという憶測も・・・

機械式時計のオリエント時計も、時代のブームには勝てず、1980年前後は、変わったデジタル時計を手掛けていたと思います。

ではこのコメントアラームの特技はというと、液晶面をよく見ていただくと、わかるかもしれませんが、点々で文字を表すドット表示です。

じつは、アルファベットも表示できるようになっています

この腕時計の得意技は、コメントを記憶させて、それをアラーム時刻に表示させることができるというものです。

文字は4文字×3つ、合計12文字だけです。

今回は時計裏の蓋と圧電ブザーを紛失していたので、同じような機種のジャンクを入手して移植しました。

ジャンクの方は電池が液漏れして、ガラス裏の化粧版や液晶表示、メイン基盤まで表半分が腐食しています。たぶん酸化銀電池になる前の水銀電池時代のものなので少し嫌な感じ。

ちょうど、ほしいのは裏半分、部品取りできます。

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(奥2列が主に調達したジャンク、手前が復活させる時計)

ジャンク品のものと比べると、中の電子部品と裏ふたは同じで、ガラス面の形とベルトのデザインだけが違っています。

電池の型は SR926WもしくはSR927W です。

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【電池の外し方:電池カバーはピンク色部分に精密ドライバーを入れ、青色部分にある板を矢印の方向に押しながら手間に引くと、樹脂の爪から離れ取ることができます】

マクセルの (水銀0 鉛0 金コーティング) SR927W を入れました。ちなみに SR927SRというのもあり、迷いました。

Wは、高負荷があるもの、デジタル腕時計なら暗闇での確認時にランプ電球をつけるシーンが一番負荷のかかるときです。

(ということは、一時的でも電圧を下げずに、多くの電流を流すことが可能な特性を持った電池ということか)

SRは、そうしたギミックのない針式腕時計など、負荷のかからないものに適しているとなっています。

(ということは、多くの電流が流れると電圧降下を起こす特性のある電池ということか)

そういえば、高校の時のある一幕を思いだしました。

クラスメイトが、「デジタル腕時計に同じような規格名だけど用途に合わない電池を入れたからランプを付けると液晶表示が薄くなって見えにくいが大丈夫か?」と言ってました。・・・当時もこうした物に詳しい方だったので、クラスメイトも相談してきたと思います。たぶんそれがSRの電池だったのでしょう。

もう時計の中にセットしてしまって、電池実物も説明書も見ることができず、本来の電池と同じ電圧という情報はあったので、「壊れることはないでしょ。」と返事していたと思います。

それがどういうことかの詳細が、30年も経て、今、正確に理解しました

結構マメに小物、写真、こうしたブログを残してきて良かったと感じるようになりました

というのも、そうした記録が今回のように過去の時代に戻れたり、それを基に新たな発見をして未来に向かっていけたりするので、結構面白いです。

・・・

ちなみに、腕周りが一コマ分太くなっていたので、予備のコマを付け足しました。

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コマも残しておいてよかった