八百万の森

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オリンパス XA を入手 108円で!

とある中古店のジャンク売場にコンパクトながらハーフサイズでなく35mmそのままサイズのカメラを発見。オリンパス XA というらしい。

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この個体、レンズは綺麗、シャッターは切れる。魅力あるかたちに絞り優先のマニュアル撮影ができそうなコンフィ(コンパクトフィルムカメラ)(*1)ということは見てとれました。裏蓋を開けるとモルト酷く朽ちているだけで他は凄く綺麗

電池も入っていてバッテリーチェックでランプが光りブザー音が出る。

モルトが凄く朽ちているのがジャンクでしたが、破片が飛び散ってもなくそっとされている状態だったので、そのままそっとそっと裏蓋を閉じました。

醜いモルトさえ張り替えれば良品になりそう。

このカメラのことを知らなかったのだが、機能とかたちの美に引かれ即刻108円でゲット

家に持ち帰って、調べるとオリンパスペンなど開発した 米谷美久氏 の最終作(*2)とのこと。

米谷氏のことは知っていたので、すげぇ!と思ったともにこの製品の出来に納得。

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若干下のねじを取って分解してみたが、別にレンズ内埃があって掃除する必要があるわけでもないため、壊しちゃいけないので早々に元に戻した。

とりあえず朽ちたモルトを取り除き、光が入るかもしれないが Kodak Gold 200 で撮影してみた。

中央下付近の仁王さんにピントを合わせ撮影(レンジファインダーというらしいがファインダー内中央の部分に現れる二重像をぴったり重ねた時が合焦ということだそうです)

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(クリックで拡大) F値5.4 天候くもり

思い通りの全般的にピント前後は適度に見える絵になった。

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(クリックで拡大) F値2.8 天候くもり

意図したとおり左手前の桜にピントが合い、後ろは2.8ならではのボケ感が出来上がった。

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(クリックで拡大) F値2.8 天候薄曇り

もちろん先の画同様、真ん中手前のラベンダーにピントが合い、後ろは良いボケ感。

無限遠F値16、F値はもっとも絞った22にしたかったが天候が悪くシャッター速度1/30以下になるので手持ちではブレると思いできなかった。

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(クリックで拡大) F値16 天候薄曇り
中央横帯状の赤い感じはモルトがないため光が入った跡だが、この画には、なんだかいい効果にも感じる

絞れは全般ボケずに撮影できるし、開放させれば焦点以外ボケてくれる。ほぼマニュアルカメラとして意図した絵作りができるカメラです。

ところで、やはりモルトは貼らないといけませんね

【文中補足】

  • (*1)当方の勝手な造語。コンパクトデジカメがコンデジなら、コンパクトフィルムカメラはコンフィと言いたい。決してフランス料理ではない
  • (*2)オリンパス XA 昭和54年(1979年)