今年は、2012年5月21日に金環日食という一大天体ショーが日本で見られるということを知りました。
金環状になるとはなんと素敵なことだろう!
子供の頃に皆既日食を観たとき、日食って、宇宙ってすごいと感じたころを思い出しました。
再びその感動を今度は金環日食で感じてみたい。そして、我が子供にも見せたいということで遠征覚悟でその日に備えました。
せっかく綺麗な金環状になるのだから、手元にある一眼でなくコンパクトデジカメ、通称コンデジでも撮れないかと思い1ヶ月ほど前から試行錯誤して撮影の準備もしてきました。
その方法は金環日食を楽しむための準備を参照ください。次の写真は本番、現地での撮影準備の様子です。
手前のコンデジが我々のもの
奥は本格的に何台かで撮影されていた機材の一部・・・さぞかし綺麗に撮れたのだろうと想像します。
だが、前日には一番懸念していた天気がいまいちな予報。気象庁の天気資料とにらめっこしながら、どこで観察するかを悩んでいました。
狙うは金環日食が見られる地域の中心線上!そこで完全な金環をみると決めていた。そうすると場所は限られる。
茨城、東京、神奈川、静岡、和歌山、鹿児島だが・・・24時間前の予報では南からの前線の影響で太平洋にある中心線上は全域曇り。
あきらめて次の候補として金環状に見える地域でいうと茨城北域なら晴れそうな気配。
そうなると、時間もかかるし、場所の下見もしたいので明るいうちに到着しようと昼前に大阪を出た。
いくぞ!必ず金環日食ゲットだぜ!(ポケ○ンでない)
神奈川県に入ろうとしていた頃、再び天気予報を確認すると、すでに通り過ぎた東海地方が晴れるかもという予報。行く前の気象情報では眉唾だったが、プロが予報したことをとりあえず受け入れよう。
ということで、神奈川県の大井松田で引き返す。・・・ここで曇りながらも途中富士山が綺麗だったので、見れなくても富士山でいいかと早くも弱気。
結局、牧之原サービスエリアで待機することにした。
翌日も早朝から起きてみると曇り、日の出の時刻になっても太陽は見えない。天気予報やネットの情報など確認していたが、どこも同じ感。
でもそのときが近づくにつれ、時折晴れ間が・・・いけるかも、、うす曇
うす曇で緩やかな太陽光もなんだか欠けているのが分かる。
太陽グラス越しに見てみよう
(Canon IXY 200F)
見える。日食で欠けているのが分かる。コンデジしかも3倍ズームにしかならないものでもこのように小さいながらも綺麗に撮れました
この環境でのコツは一つ、Autoでは変なフィルター(太陽グラス)を付けているので焦点が合いません。設定で焦点を最大遠にすることです。キャノンの場合は山マークにすることかな。
では、もう一つのカメラ、光学12倍ズームにデジタルで48倍ズームにできるコンデジで撮ったものを見てみよう、その結果です。
ゆっくりコマをみてください。
(Canon PowerShot SX200 IS 以下連続同じ)
AM 6:48:22
AM 7:00:00
AM 7:08:10
AM 7:23:46
AM 7:26:57
AM 7:29:52
AM 7:30:10
AM 7:30:27
AM 7:31:35
AM 7:32:01
AM 7:32:24
AM 7:36:38
AM 7:45:35
AM 7:50:44
この後、雲が多くなり観察中止しました。粘ればもう少し見れたかもしれません。
日食中は気温に変化があるということで測ってみました。
7時24分ごろ、金環日食になる前の気温
7時33分ごろ、金環日食直後の気温
日食で数度下がっていることが分かります。
デジカメで撮ったり、太陽グラスで診たりと、お茶畑の風景を見ながらののどかな観察でした
グラス越しの肉眼観察には3倍太陽グラスが重宝しました。大きくみえるので分かりやすくて良かったです。手ごろな道具としてはお勧めと思いました。
次の天体ショーは、6月4日に月食があります。
太陽では6月6日に太陽の前を金星が横切ります。(金星の小さな点が長時間かけて移動する様子が見える)
ちなみに日本で見ることができる次回の金環日食は2030年6月1日に北海道で見ることができるそうです。札幌であれば最大日食の時間は16時56分12秒らしい(「つるちゃんの日食ソフト」にて試算)。
北海道なら是非、行かねば、行くぞ18年後
<観察地情報>
緯度 34.757286
軽度 138.16736
食分 0.97
部分日食時間 6時17分~8時58分
金環日食時間 7時29分~7時34分
食の最大 7時31分