モンキーZ50J 6V の3速遠心クラッチ―カバー(R.クランクケース)のネジを何とか外し終えたものの、カバーが外れませんでした。
ダックスの腰上の時に使った、こじ棒を入れる安全な隙間もありません。
モンキーのエンジンによっては2か所、叩き出しができるよう出っ張りがあるらしいですが、この車体のエンジンにはありませんでした。残念・・・
何かないか?エンジンを眺めいたら見つけました。
ガスケットが1mm程ギアボックスよりはみ出しているところがありました。
ここに木材の角を当てがいハンマーで叩くとどうなるか?
オイルがドバーッて←そこではない!
(オイルはあらかじめ抜いてあります)
やってみたところビンゴー。
重めのハンマーのコンコン程度で動きました。
ガスケットのはみだしって不細工と思って成型し直したりすることもありましたが、こういう時に使えるのですね~。
あとは少しずつ、全体をプラハンマーで軽く叩いてみたところシールは完全に離れたようです。
このままではケースがフットブレーキに当たり外れません。
ブレーキを押さえた状態で固定することで、当たらないよう手前の空間をフリーな状態にしました。
ケースを揺さぶりながら、引っ張ると徐々に開いてきました。あとはキックのゴムの抵抗があるのみです。今回キックのゴムは取り換えるつもりでしたので傷が付いてもOKでした。
外れると、すぐに異常な状態と分かりました。
クラッチカム(下向きにVの字になった板)に噛んでいる(正常はVの字部分に納まっている)はずのレバーが外れている状態。
それともう一つ異常が後になり判りました。この画像でもわかるかもしれません。
カム板の傷跡から察するに、何等かカム板が押し込まれすぎて、レバーの当たり面がない部分まで到達し、レバーがフリーになったようです。
クラッチ調整のネジをねじが入りすぎたのか、いや、直前行動からの想定までで、別の原因があるのかもしれません。
一見、こうなった原因がわかりませんので、組み直して、クラッチ調整をして再発しなければOKとすることにしました。
方向性決めれば作業にかかります。
ガスケットを一度剥がし、再度組み直しの作業です。
ガスケット剥がしは、いつものごとく面倒な作業ですが、今回100均ダイソーのリムーバーの替刃を入手できたので、切れ味が復活して作業が進みます。
刃を立てずガスケットに対して斜めに入れ、安全のため刃より前に手は置かないよう注意して作業すること1時間半。
こういう作業はあっという間に時間が経つ。
ガスケット剥がし剤を使うことなく難なく剥がし終えました。
カバーを固定するネジは錆びたり損傷したりしているので、全部変えることにしました。
すぐに外す可能性もあるので、当面開けやすいようサードパーティー製の物を注文しました。
つづく