前回の続きです。
トラブルの概要
ホイールを手で回したときの“ある一点だけ重くなる”感覚。
ブレーキシューの引きずりは解消したはずなのに、規定トルクで締めると再び抵抗が出る…。
「これは、もしかしてベアリングか?」
そう思い、次はホイールベアリングの状態を疑ってみることにしました。
トラブルシューティング
まずはホイールを外し、指で回してみて回転のスムーズさをチェックしました。
360度、普通によく回ります。問題ないよう...
他も点検します。
- ベアリングとホイールのあたり部分…ベアリングが奥まりすぎていることがよくあるのですが、それもなく双方に変な擦れもなく適正に当たっているよう。
- 各カラーの向き状態:適正
- 後輪のギア(ドリプンスプロケット)の状態:タイヤを回しながら目視ですが、丸く円を描き廻り、変に振るようなこともないです。
360度どこを触っても、ベアリングはスムーズ。カラーの向きも正しいし、スプロケットの振れもなし。
「うーん…どこにも異常がない」
ここまで来ると、さすがに八方塞がり感が出てきます。
スイングアームの目盛り
そんなとき、ふと以前YouTubeで見た整備士さんの作業を思い出しました。
“スイングアームの目盛りはあくまで目安。後輪をチェーンなしで取り付け、どこまでも軽く回る位置を探す”
という方法です。
今回はチェーンは外さなかったものの、チェーンアジャスター(スイングアームの目盛り)を左右同じ位置に合わせるのではなく、左右を少しずつずらしながら締め付けを試してみました。
締め込むと規定トルクの手前でフリクションが出始めるので、その位置を基準に、緩めては調整し、また締めては確認する…
というトライアンドエラーを繰り返しました。
- 左側はチェーンの張りに合わせて調整
- 右側は“スルスルと回るポイント”を探すために微調整
という具合です。
そうして探っていくと、なんと左右でわずかにズレた位置で、後輪が軽く回るポイントが見つかりました。
「なるほど、そういうことか」
スイングアームの目盛りで見ると左右で約1mmの違い。
しかし、車体に対してタイヤが斜めを向いているような違和感はありません。
記録写真
左:目盛りの線に印の切り欠きがかかるぐらい

右:目盛りの線から印の切り欠きが外れたところ

クラッチ交換から始まった駆動系の作業はこれで終わりです。
ドック入りしているついでにそのほかの不具合箇所も修理することにしました。
つづく
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