前回、白煙を終始まき散らし不調だったので、再び腰上を分解し問題と思う部品を交換しました。
ハイ、ピストンリングです。
腰上オーバーホールで、新品ピストンリングに入れ替えたのですが、実はパーツリストを見間違えて購入したものでした。
物は試しと使ってみたのですがダメですね。コンロット側のオイルリングが全く違います。
バネの入った3ピースリングです。
多分比較的新しいエンジンのものと思われ、ググると1988-1999年 Z50Rなどに合致するということでした。私のダックスは6Vエンジンでしたので、オイルリングは鋳造リングになります。
・・・
あらためて合致する新品ピストンリングを調達して取り換えます。
コンロッド側のオイルリングは鋳造で曲がりにくく折れやすいので慎重になります。
でもコツがわかりました。なるべくピストン面と平行に上からずらしながら入れていく。これだけです。
変に曲げて溝に入れようとしたときにはポキっと折れるはずです。
バッチリ綺麗に入った鋳造のオイルリングとその他リング。
さぁ、これでエンジンを始動してみます。
かかりが悪いけど、かかりました!
白煙なしです。
やはり、リングが合っていなかっただけ。
これで走ってみます。
おや、次第にエンスト。
再始動も、かかり悪い・・・
それでも頑張ってエンジンをかけて走り出してみました。
アイドリングにすると止まりそうです。
しばらく走ったところで力尽きました。
しかも元旦から山の中です。アハハ!
いざとなれば歩いて帰るだけなのですが、とりあえず綺麗な星を眺めながら極寒のなか、ゴニョゴニョ弄ってみます。
プラグは被り気味。ちょうど持っていた精密ドライバーと草木の枝で掃除。キャブレターのジェットの段数を通常から薄い方に変えてみたり。
そのようなことをしていたらエンジンがかかったのですが、アイドリングにするとかからなりました。
再びプラグを掃除して何とかかかったので、回転を落とさず吹かしたまま走って帰ってきました。
自宅前でストンとエンスト。
ダメですねぇ。失敗です。
かかりにくいうえに、アイドリングを保てず、温まるともうダメ。何でしょうか?
さらに原因を探る必要が出てきました。
実は、その兆候はピストンリングを付け直した直後に計測した圧縮計に示されていました。その時の記録画像です。
計測時になぜわからなかったのか?
どうも黒い文字の100psiをkPaと読み取って1000kPaあるぞと思い込んでしまっていたようです。
実は、赤い方の文字が100kPa単位です。
7を指していますので700kPaしかないということです。
温めていない状態ですが、それでも低いと思います。
これは、この後の整備から分かった不具合の裏付けを確認するため、記録画像を再び見直して見つけたミスです。
つづく。