八百万の森

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ホンダ ダックス ST50:温まると被ってエンストする原因

前回、白煙マシンをピストンリング交換で改善できたものの、温まると被ってエンストしてしまいます。

な~ぜ~?

これまでの状況と照らし合わせ考えました。

被る

 →燃料が濃い?

  →キャブレター調整でジェットの段を薄くなる方へ変更

   →変化なし

ほかに考えられること?

ピストンリングの密着性不良は再交換して改善しました。現状ピストンの動作音も良く、白煙も無く、オイル上がりなどしていませんので、もうこの線はなしでしょう。

バルブの閉まり具合

 →腰上を開けて調べる

   →見かけ大丈夫そう

 →バルブクリアランスを計測

   ・吸気側0.05mm OK

   ・排気側0.04mm未満、測れないキツキツです。

これか?

この場合に起こりえる現象と合致します。

エンジンが冷めている時は何とかかかる具合の圧縮だが、温まるとバルブが膨張してロッカーアームに当たりながら押し下げ、圧縮上死点でも膨張分バルブに隙間が広がり、アイドリングほどの低回転維持ができず、さらに不完全爆発で被り、最終的にはエンストしてしまう。

そういえば、キックするときに渋さがあるのが気になっていました。クリアランスがないので、余裕なくカムが当たったままで固かったと想像します。

以前に組み上げた直後の圧縮計の写真があるはずと確認したところ、700kPaと低い値でした。

前回組み上げの際にバルブクリアランスの調整はしたのですが調整しきれていなかったようです。

ここだけならエンジン開けずに済んだところでした。

とりあえず古いエンジンですので、ガタもあるでしょうから、通常0.05mmとするところをin,outともに0.06mmにして様子をみます。

これでキックしてみると、途中の変な渋さもなくなりました。

再度圧縮を計測してみたところ、900kPaになりました。

冷えた状態で計測しましたのでこれくらいでしょう。

これでエンジンが温まってもバルブに隙間ができないことを望みます。

また同じようになったら、まずはエンジンを開けずにタペット調整を疑うようにしよう。

とりあえず短時間だけの試しですが、アイドリングしました。

試走はしばらく先になりそうです。つづく。