エンジンがかかることが分かったので、全体を洗浄してからいろいろレストアにかかることにします。
ダックスのボディ内側は、まんべんなく錆がきていました。
少し気合を入れたケレンで落ちるぐらいの程よい錆具合です。
洗浄に邪魔になるものは取り去り済みですので、埃や汚れを高圧洗浄機で全体を洗うことにしました。
コイン洗車場です。
水洗いのみ選択、ドヒャーと高圧水で洗浄します。
ベアリングなど水を入れたくないところは避けて、汚れを落としていきます。
錆と埃だらけのボディー内側も水で汚れを吹っ飛ばしました。
配線、コネクターにも水がかかりましたが、早々に乾かせば大丈夫です。
下の画像は、洗浄後の姿です。
最初からついていたキャプトンマフラーは取り外し済みです。
洗浄後、持って帰って、強力ドライヤーで乾かしておきました。
埃と土汚れはなくなりました。
ボディー内の錆ですが、そのうち真面目に何とかすることにして、とりあえずやっつけることにしました。
ホルツの錆転換スプレーです。
表面を黒錆びに転換しておきました。
ケレンしてからの方が、本来の効果が期待できるのですが、今回はとりあえず公道デビューを急ぎ、それもパスです。
この作業だけでも、触るだけで手に赤錆が付いていたのが、黒錆びと透明の塗装膜でコーティングされるので、そのようなことはなくなります。
ボディ色がブラックですので、黒錆び転換したところも目立ちません。
想定通りです。
DIYレストアの方向性
実は、DIYでバイクをレストアするので、ブラックボディなら、いろいろと目立たなくて良いかと思っての選択でもありました。
このダックスは、よく見ると純正色の上からしっかりと再塗装がされています。
ステッカーを上手くマスキングしながらの再塗装ですので、安価なプロショップか、器用なオーナーがかつていて行ったものと想像します。
色は半艶ブラックです。純正色は艶あり塗装のはずですので、マッドなバイクにしたかったのだと思います。
使い込まれたダックス、だけど、リビルドしながら愛着をもって使っているぞ!感のある状態に仕上げることを今の目標にしたいと思います。
この方向性なら、比較的簡単だと思います。
洗浄後のバイクを観察
前オーナー曰くは、20年ぐらい前(2002年頃)に中古で買って、10年間乗り(2012年頃)その後、放置、不動車へとなったとのことです。
1978年のダックス50 ST50K4 Ⅶというものです。
ウインカーがそれより前の初代の細いタイプに置換られ、マフラーもキャプトンマフラーが付けられています。
そして再塗装上にシンプルなHONDAという大きなロゴがボディに貼られていた跡が薄ら見えます。本来は首輪の付いたロゴのはずです。
ここにきて、初代ダックス風にしていたことが分かりました。
ウインカーは、後から塗られた塗装の上から付けられています。
おそらく、20年前に前オーナーが中古で入手したときに、旧ダックス風カスタマイズ済として売られていたのかもしれません、または、入手後、そのように変更してきたのかもしれません。
ボディ内の錆と汚れの割にタンクと上のカバー金具が非常に綺麗でしたので、いつか新品に交換されています。
キャブレターも、前ブログの通り1990年代のスーパーカブの物に取り替えられていました。
ステップとスタンド周りが、錆びなく綺麗すぎます。これも新品交換されているようです。
スパークプラグの外側のメッキがピカピカですので、交換したばかりか、その後、バイクを使用せず、状況の良い場所に保管していたかです。
フロントホイールは、エアバルブ付近の腐食が激しいですが、何ら修復を試そうとした跡があります。ホイール全体はシルバー色でボルトごと再塗装されているようです。
タイヤは2007年製。前オーナーが使っている途中で履き替えているようです。
まだ山はあって、ひび割れも少ないです。
ホイールの腐食を処理してチューブ交換したら使えそうな気がしますが、使えそうな中古ホイールも、そう高価ではないです。
前オーナーさんからの受け渡しでは、ヤレヤレというかんじでしたので、使い込んで手直しもしたけど、もう手に負えないのでサヨウナラという感じを受けました。(勝手な思い込み)
直前オイル交換したとのことでしたが、既に結構汚れていました。
いろいろ、手直し跡もあって、もう少しというところのバイクです。
致命的なところはないです。
致命的って何?=車体番号が腐食でなくなるとか、ボディに亀裂・・あっ、その場合は溶接に挑戦するかもなので、もっと面倒なボディがねじ曲がっているかな。
ほぼ何でもOKになっている自分が怖い。