年末休みになり朝からYouTubeを観ながら楽しんでいたところ、家内が障子を張り替えるという・・えっ!唐突に、まだ綺麗なんだが、何故?
穴が開いたから・・・まっ、簡単だから良いか。
このところ何度か家内が張り替えてきたが、いつも私が仕事に出かけているうちに出来上がっていたので作業は久しぶり。
昔に行った記憶から自己流で行ったのでベストかどうかは分からないが記録しておきます。
張替えはプラスチック障子紙でなく、和紙タイプの元祖障子紙です。
0.準備
新しい障子紙、障子用糊と糊を塗る刷毛、霧吹きは既に用意できています。
では、さっそく作業開始・・
1.障子の障子紙を水で濡らします
霧吹きを使いました。
筆などでも良いのでしょうが、障子の桟と和紙が糊で接着されているはずですので、その部分を中心に濡らします。
水が染みる糊が融解して和紙が剥がれるはずです。
2.障子紙を剥がす
乾かないうちに剥がします。
桟が柔い木の場合は、木目に沿って剥がれささくれることがあるので、その場合は途中で阻止しながら和紙だけを剥がします。
剥がれかけたささくれ部分はなるべく元に戻します。
あとで糊付でそれごと貼り付けて復活させるため。
3.クリーニングします
桟に残った凸な糊跡や和紙を取り去ります。ある程度の見栄えで良ければ、隠れる場所ですので平たく均すだけでOKです。
なので、見える場所(桟の側面)に糊跡や障子紙が残っていれば、跡で見えてしまうので徹底して取っておきます。
4.障子用糊と刷毛を準備します
障子用または純粋な糊を3、4倍に水で薄めます。刷毛で糊の塊がなくなるまで溶かせばOK。
5.桟を湿らします
桟が乾ききっていたら、霧吹きなどで軽く湿らします。あとで糊を付けた時の渇きを遅らせるためです。びちょびちょにしないよう。
6.新しい障子を乗せて位置合わせします
障子枠に被さる状態で位置合わせします。余り部分は後で切り取る手順があるので、はみ出すように位置合わせします。
位置合わせしたら、最初の部分に大きめの洗濯バサミなどで仮止めしておきます。跡が付いても良いのなら画びょうやテープもありかもです。
7.障子用糊を桟に塗布しながら貼り付けます
全面に糊を塗布してもすぐに乾くので、少しずつ塗布しては、付近まで貼り付けて、つづきを塗布しては貼り付けてと進めていきます。
桟の周りを抑えすぎて和紙にしわになるのに注意して、桟の部分を軽く押さえて糊を密着します。
障子の四方、外側の枠部分はなるべく圧着させます。
間にある桟は出来る範囲で良いです。四方が接着できれば、間は点々で付いていても実用上問題ありません。
8.生乾きの時に障子枠四方の余った和紙を切り取ります
完全に乾ききると、再び濡らして和紙が剥がす手間が増えます。そうなると余計な部分まで濡れて剥がれてしまい面倒な事も発生するかもしれません。
刃先を折って切れ味を良くした状態のカッターを使います。この準備で後の作業が失敗せずに捗ります。
切れ味の良い刃先なら、軽く和紙をなぞるだけでスパッと切れるはずです。そして下の桟を余計に切ってしまうこともないでしょう。
長い定規をあてて桟を切らないよう和紙だけを切るイメージでそっと切ります。少々桟を切ってしまっても現状問題ありませんでした。
9.糊を完全に乾かします
10.調整
糊が乾ききったところで、和紙にある程度たるみがある場合は、霧吹きで糊が剥がれない程度、ほんの少し和紙を濡らします。
この状態から乾くと和紙は水で縮む性質があるので、それによりたるみがなくなります。
少々のたるみなら、この措置をしなくとも、放置しておくだけで何れ季節の変化でピシっとなります。
11.乾けば完成です
外から見たピシッと新品で決まった障子です。
中からの内側からみた障子です。
外からの影が映り、わびさび感あって良いですよね。
年末のDIYでした。
Amazonで探してみました
角を切って使う、残ったら底を折り曲げて保存で大丈夫。普通の糊としても使えます。
昔ながらの障子紙、アサヒペン4倍強化版!