中古で購入したスーパーカブ50 カスタム 1995年式は、メンテナンス済みの2か月保証で買っていますが、古いものですから、何かはあります!
キックのオイルシールは、サイドフックで停止しておけばオイルレベルより上なので駄々漏れということはありません。しかし、エンジン稼働時ならジワーっと漏れてきます。
漏れたオイルでパッキン周りに汚れが付きます。下画像のようにキックペダルの軸は黒く汚れています。
調べたところ、スーパーカブのオイル漏れ原因No.1の場所とのこと。
また、オイルの油面より上のため、外したところでオイル漏れ放題になることはないとのこと。
これからも交換する機会はありそうですし、難しくない作業とも思え、DIYで整備することにしました。
必要なものを準備
まずは、純正のシールパッキンをネットで購入。
- シール:品番91202-KFL-841(91202-302-010) サイズ13.8x24x5
近くのホームセンターで諸々を調達
- パーツクリーナー(大)1本
- ステンレストレー:油脂類が落ちてもかたずけやすいように大きめ
- シリコングリース
- ゴム手袋
そのほか、工具は手持ちの物を用意。
ネット購入で届いた新品シール
交換作業開始:パッキンを外す
キックペダルは10mm角のボルトで締められていました。
キックペダルの軸に凹み溝があり、そのボルトのネジ切り部分が引っ掛かって外れない作りです。
キックペダルも外れたので、さっそくオイルシールを外してみるとしましょう。
精密ドライバーの先をシールの外と金属の間に入れて、テコの応用でシールを掻き出して外している人がいたので真似することにしました。
しかし、先人の方法を試してみるも、うまくいかず・・・
今一つ、テコの応用でゴムが1mmほど浮くものの、それ以上は出てきません。
触るとすぐに引っ込みます。
サザエの蓋を取って身を出そうとするが、失敗して元に戻るというようなもどかしさ(;^ω^)
これって本当に取れるのか?と思いました。
でも、DIYは外れると信じて根気よく試行するが鉄則!
家のリフォームで得た哲学。
でも、抜けないのが続くと冷や汗が出てきます。
1mmほど浮いたシールの横に引っ掛けて「ンガーッ」と引くことを何度かしたら、「ポコッ」という音がして手前に抜けました!
抜けるときはあっけないです。あら!ぬけた!という感じ。
外れたあと、冷静になり外すための状況を考えて反省・・・結果、フック状になっている道具があれば簡単だったかもと思い、フック+オイルシールでググると
あるじゃないですか(゚∀゚)
オイルシールフックセット または、ピックツールセット
最初から用意しておけば何倍も楽だっただろうに・・・
テコの応用でシールを外そうとした時に一気に外せます。
次はこれを使うことにする。
作業のつづきです。
掃除
オイル漏れで汚れていた部分の掃除をしました。
パーツクリーナーで適当に掃除しましたが、オイルで黒々とベットリしていた部分が取れて少しはすっきりしましたね。
家のリフォームも同じですが、掃除は後々の不具合を防止するためにも重要です。(過去の教訓)
新品オイルシールをはめ込む
キックペダルの軸がギザギザしているので、そこに養生テープを巻いてオイルシールの内側に傷がつかないようにします。
さらに軸の養生テープにもグリースを塗って、新しいオイルシールが入りやすくしました。
新しいオイルシールにも全体的にグリースを塗ってはめ込みます。
シリコングリースはちと高価ですが、ゴムや樹脂にやさしく、かつ耐熱に優れています。
次の画像は新品のシールです。
金属が見える方がエンジン側です。
はめ込むのは簡単!
上から古いオイルシールを重ねて、プラグレンチを当てがい、ゴムハンマーで少し叩くと入りました。
手元の整備書には0.3~0.7mmだけ淵から沈み込めばOKとあります。
0.7mmぐらい沈みました。
はみ出たグリースを拭きとり、養生テープをはがしました。
そのあと、キックペダルが入る軸のギザギザにもグリースを少量塗り、けずれとサビを防止しました。
キックペダルをはめて、10mm角のボルトネジで締めます。
ボルトネジは外した時と逆の手順で軸の凹みに入るようにはめ込んで締めました。
完成
綺麗になりましたね。ゴムも輝いて見えます☆♪
翌日、カブちゃんを走らせてから停めておいてもオイル漏れなし。
オイルシールは少しつけすぎたグリースで若干ベトっとしていますが、エンジン下側は手で触れてみてもなにも付着していません。
至ってドライです。
成功ですね。\(^o^)/
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