少し前にHOLUXのハンディGPSを買って電車内や船の窓から少し離れたところでも衛星をとらえるので、感度のよさに満足していたところです。
実はハンディGPSは、古くからSONYのPCQ-HGR3Sを持っていました。
さて、この古いGPSが使えるかひっぱり出してきて試してみました。
まず、Windows7(64bit)で認識するか?
→付属CDからHandy GPS ユーティリティ類はインストールできてどうさするものの、ドライバが32bit版のためか認識してくれません。なので普通にアウト!
Windows XP は 普通にインストールできてドライバも動作。HGR3Sの操作が可能になりました。
この状態で、HGR3SからGPSログをCSV出力で吐き出させます。
吐き出したログはSONY独自のパターンのCSVデータであるため、各種Mapに軌跡表示やフォトロガーとして使えるようNMEフォーマットにでもします。
かつてはExcelを駆使して書き直していたのですが、汎用データコンバータ GpsLogCV というありがたいフリーソフトがあります。
これをダウンロード解凍後、中にあるgpslogcv.exeのファイル名を動作に合わせて書き直します。ファイル名によって変換方法が変わるプログラムらしいです。
CSVg2nme-ICSVg-ITOKYO-TNME-OR-DW-SA.exe
にリネームします。
このファイル名の部分的な意味合いは
- CSVg : SONY GPS ユーティリティのCSVフォーマットを入力
- nme : NMEフォーマットに変換出力
- -ハイフン以降オプション表記になりまして
- -ICSVg : SONY GPS ユーティリティのCSVフォーマットを入力
(本当は本ファイル名にも記載しているので不要ですが、あっても問題ないです) - -ITOKYO : 入力フォーマットの地測系日本
(本当は指示しなくてもデフォルトでこれになっているそうですので不要です) - -TNME : 出力フォーマットにNME
(本当は本ファイル名にも記載しているので不要ですが、あっても問題ないです) - -OR : 異常値を総てスキップ
- -DW : TOKYO(日本測地系)をWGS84(世界測地系)に変換
SONY GPS ユーティリティで吐き出すデータは日本測地系です。2002年4月1日までは日本測地系が日本の地図で用いられ、それ以降は世界測地系に更新されてきています。GPSデータも日本測地系のまま、今の地図で表示すると約400m南東方向にずれて表示れます。(実際にしてみるとされました) - -SA : 異常値をスキップ
と、まぁ面倒くさいですが、これをファイル名にセットしておくとドロップするだけになるので便利です。
詳細は実行ファイルと一緒に入っているhtmlにも説明があって色々な変換方法が組めて便利です。ただ、この説明抜けているのもあるそうです^^; -DW
で、この実行ファイルにログCSVファイルをドロップすると、ログCSVのあるフォルダに~.nmeでNMEフォーマットのデータが出来上がります。
後はGoogle Mapなどで表示したければ、さらにNMEからKLMに変換するプログラムなどを使います。
では、では、後先逆になりましたが、GPS本体の使い勝手です。
POWERボタン長押しで電源オン
DISPLAYボタンを押下しながらPOWERボタンを長押しで、アルマナックデータを一度リセット
再度電源を入れて、お空のもと放置。リセット後は補足まで少し時間がかかりました。5分以上かな。
補足されて(衛星マークが3個)緯度経度が出たところで一度電源を落とす
再度電源を入れて、どれくらいで補足して緯度経度が表示されるか・・・2分強でした。
以降、同じような時間で補足して緯度経度が表示します。
古い時代のGPSですから、こんなものでしょう。
ちなみに、電車内などでも使ってみましたが、窓付近で衛星マーク1個が限界でした。
これまでの私が使用したうえでの実績から歩きや自転車取り付けでは、実用的なデータが取れました。自転車だと速度表示があるので速度計代わりにもなりますよ。