ダックス ST50 純正50ccのエンジンでピストンリング交換に初チャレンジです。
諸先輩方のログによると、ロッドからピストンを外して行っている例をよく見ます。
しかし、面倒なのでそのままロッドに付いたまま作業を行いました。
結果、できました。
外した方が、後々の諸作業がしやすいのと、点検にもなるのでしょうが、今回は目的を急ぎました。
古いリングを取るときにオイルリングが硬くて折ってしまいましたが、それ以外問題なく外れました。
折れたリングは、古いエンジンに使われているという、うわさに聞く一体式オイルリングです。
鋳物らしいです。
どうりで簡単に折れてしまったわけです。
このリングの状態が一番悪くオイル上がりを起こしていたのでないかと思います。
オイルリングを外した後のピストンです。
トップとセカンドリングも外して、リングの溝も汚れていましたので、エンジンクリーナーで掃除しました。
ピカピカのピストンです。
これに新品のリングを嵌めていきます。
購入した純正リングです。
当時の品番は、代替品に変わっていきまして、純正でもかたちが変わりました。(←これは間違い)
オイルリングは、オイルリングそのものと再度リング2つの3ピースで構成される今時の物です。
(このリングはこのエンジン用ではありませんでした。結果は後に。)
念のためシリンダーに新品リングを嵌めて合わせてみました。
合口の隙間が0.15mmといったところです。
新品時の規定じゃないでしょうか。これ以上詰まると熱膨張時に逃げがなくなるので良くないとのことです。
このリング、どう見ても表裏がないのです。
表裏を示すという印がありません。RIKEN製ですので「R」の刻印があると思うのですがありません。
まったく上下でかたちが同じ、どの角度から見ても触っても同じ。
エッジのかかり方もまったく同じ、断面のかたちも同じです。どちらかにテンパーがかかっている状態もみられませんでした。
リバーシブルなリングってあるのかなぁ。と思いつつ、ただ物理的な力には違いがありました。
あらかじめ、リングにはしなりやすい面があると予習していたので、それにあわせて嵌めていけば力も要らず、スルリと入りました。
あと、基本的にタイヤなど輪っかの物をはめ込むには、なるべく嵌め始め部分から深く嵌めた状態で進めるとスムーズに嵌るという原則に従いました。
合口(隙間)の場所は120度ずらすなどありますが、適度にずらししながら嵌めました。
どうせ、使用中もくるくる回るらしいので、適度にズレていたら良いかと・・・
適当な感じになってしまいましたが、後は稼働チェックで満足できたらOKです。
次回、何等かで構成するときのためにリングの順番をメモしておきます。
- ピストン頭方面のトップリングが角に丸みを帯びたもの
- セカンドリングが角がエッジ(角ばって)になっているもの
- ギア側のオイルリングは3ピース構成で上下同じサイドリングで挟み込むもの
ここから、ガスケット剥がしを終えたシリンダーブロックを嵌めます。
その時にノックピンを間違えてしましました。
ピンは高さが12mmと14mmがあるのです。
私のダックスにはミッションとシリンダー接続部分には12mmが使われていて、間違えて14mmをセットしてしまいました。
当然、ノックピンが当たり完全に納まりません。
ヘッドとシリンダーの間のノックピンを間違えて嵌めていたのでした。
もう一度嵌め直して治まりました。
ピストンリングコンプレッサーを使いましたので簡単に納めることができました。
使用したコンプレッサーは一番小さいものでOKでした。
ガスケットは、新品で一式購入した海外製の物を使いました。
画像はシリンダーにピストンが治まり、隙間からコンプレッサーを抜き取るところです。
次は、ヘッドのステムシール交換にチャレンジしてみます。
つづく
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