レギュレーター化する理由
私のダックスで頂けないのが開放型バッテリーです。
開放型バッテリーは、中の水が蒸発していきますので、それらを逃す機構があります。これまでの経験からですが、給水口の密閉厳重やパイプで下方に排出口を作っても、何故かバッテリー周りに硫酸の結晶ができてしまします。
パイプもしっかり刺したつもりでもいつの間にか外れて、その周りが希硫酸の結晶だらけということもありです。
それらは、その時だけでなく、その後も雨水で溶けだすと周辺の金属を溶かして錆錆にしてしまいます。
こういった経験があるので、私の中では6V開放型バッテリーは見るだけでも嫌という代物です。
(カブ SDX の物も含め廃棄する予定の6Vバッテリーが増えてきました)
そもそも、なぜ開放型バッテリーが6V車には必要か?
昔ながらの簡易な電装で、6V付近に保つ方法は開放型バッテリーがレギュレーターがわりになっているからです。
バッテリーで電圧の上昇を抑えています。中の水は温度が上がり、蒸発していく仕組みとなっています。
水が規定より少なくなると、レギュレーターとしての機能も効かなくなり、電圧が上がり始め最後は制御できず電球が切れる状態までなります。
なのでそれを防止するために行う水の補給も面倒です。
と理解したうえでシールドバッテリーにしたらよいではないか?となりますが、そのままではいけません。
シールドバッテリーには、開放型バッテリーほどの電圧を抑えるだけの仕組みがありません。
シールドバッテリーはあらかじめ制御された電圧の範囲で使うことが前提になっていて、そのまま交換して使っても壊れてしまいます。
そこで、レギュレーターを付けてみることにしました。
(すべて使わないだろうけど、いろいろ部材を買いました)
レギュレーター化
実は、以前も行った6Vカブの12Vレギュレーター化とさほど変わりありません。
4ピンの6Vレギュレーターを使います。
回路は、12Vレギュレーターと同じです。レギュレーターを6V用にするか12V用にするかで、電圧が変わります。
もちろん、ジェネレーター(発電)側が、目的の電圧よりさらに高電圧でないとダメです。
ダックス ST50は、ジェネレーターの電圧が弱いので12Vレギュレーターで12V化しても、ギリギリバッテリーに充電できるかどうかという感じのようです。
なので、6Vでいきます。
6Vレギュレーターは、ホンダ純正が少なく、ジャズについていた中古品を入手しました。
これが少しチョイスに失敗でした。
ジャズ用は、ナットがレギュレーターに接着されていました。
ボルトで留めるつもりだったので、要りません。
24時間アセトン漬けにして、ドライバーでコジコジ・・
両端がゴムボンドでしょうか。
そういう感じのもので接着されていました。
何とか剥せました。
これで取り付けができます。
と思いつつ、実際の固定方法は後日考えることにしました。
自作配線図
もとからあるハーネスはそのままにポン付けしたかったので、レギュレーター化するための変換ハーネスを作製しました。
サードパーティー製のキットもあります。
便利ですが、黄色コードの分岐がエレクトロタップで、元ハーネスを傷つけるので迷いました。
キットを買って、エレクトロタップの代わりに、黄色コードを取り出すハーネスを自作しようと思いましたが、そこまですると、すべて自作しても変わりないのでは?
ということで、自作するための設計図?を作りました。
これを作っておけば、作業の時も、いつかまたもう1台作業するときも(;^ω^)
あまり考えずに、これを頼るだけで自作できます。
(2022.06.08追記)自分のダックス50に合致した配線色に修正。青色線は新設。ほかの年代の回路図を見ると色が違うので焦ります。(緑色と青色が逆もある)
自作に必要となるコードを買ってから気づきました。
6V車なので電流値が高くなりがち、だから余裕をもたせるため1.25スケールにしたかったところ0.75スケールを買っていました。
このままで組むことにしました。(ダメなら自作し直せばよいと)
これは雨の日の作業に限ります。チマチマ切っては圧着してと・・・
出来上がりました。
ハーネス(A)部分。
ハーネス(B)部分。
これを車体にインストールしていきます。
ジェネレーターからの4極カプラーと自作ハーネス(A)をつなぎます。
これらをボディー内に収めてまとめていきます。
この後、熱を発する部品に直接当たらないよう、振動でケーブルが擦れないよう納めました。
ハーネスで分岐した黄色コードも、上部に出てきました。
余裕をもって約50cmです。
これにハーネス(B)を取り付けて出来上がりです。
目視点検OK
シールドバッテリーは、LONGのWP4.5-6 6Vで純正開放型バッテリーとほぼ同じ大きさです。
早速繋いで各種バッテリーで動く部分をチェック。
右ウインカー点く、次、左ウインカー・・あれれ?左後ろのウインカーが点きません。
玉切れのようです。
一旦放置しておきましょう。
とりあえず、電気系統はこれで出来上がったはずです。
翌日、玉切れのウインカーレンズを外そうとしたとき
発覚
ネジが完全に舐めています。つづく。