スーパーカブ50 SDX 1982年式は、これまでの作業で問題個所の整備がひととおりでき復活できたので走って楽しんでいます。
このカブは1982年4月発売1983年2月までに販売されたスーパーカブ50で最高の5.5psの出力値をもつモデル。
その違いからか、他のカブと違うのが点火プラグです。
通常は6番の熱価ですが、これは7番を標準とします。
家族が持っている1995年式のスーパーカブ50 カスタムに比べトルクがやや細いですが、より高回転に伸ばした運転が可能です。0からの加速はトルクの細さで遅い感じがしますが、走り出してからの高速域が楽しいです。
加速のまろやかさはCVキャブレターの特徴が現れているのかもしれません。
その走りを楽しんでいると、ある日エンジンをかけた直後からアクセルをひねるとストールするようになってしまいました。
相当に温めると症状が無くなってきますが、夏場の暖気に3分、5分かけないと走り出せないというのはないです。
燃料が薄い?
エアフローバルブを閉めていくと全閉から3分の1ぐらいで安定しました。
もと1回転と5分の1だったところから結構閉めないといけませんでした。
この結果が示していることは、燃料が薄いということです。
しかし、組付け直後のエアフローバルブの位置と異なってきたということは、何でしょうか?
もう一度、キャブレターを外して分解してみることにしました。
スロージェットを予備の物と比べながら観察すると、穴の開き方が少し小さいようです。なんだか綿埃のような繊維質がみえます。
少し詰まっているかもしれません。
クリーナーに1時間以上のドブ付けと、前回行わなかったジェット洗浄専用のワイヤーを使って軽く磨きました。
比べてみると、穴越しに見る光線が大きくなっていました。やっぱり詰まっていたみたいです。
組付けする前に、CVキャブレターで分解したことがない部分を開けてみることにしました。
上方に見える四角い出っ張りの蓋です。
CVのダイヤフラムというゴムを押さえるレバーの軸部分が詰まったところのはずです。
ここにもパッキンがあるはずで、状態を確認していません。
開けるにもネジ二つだけですが固くて、CRCを吹きかけてトルクレンチタイプのドライバーで緩みました。
やはりゴムパッキンがあります。
割れてボロボロでなく、かろうじてまだ使える感じです。
良かった。
このパッキンは入手できないので、ダメだったら面倒です。
この辺はガソリンが直接入ってくる場所でもないので、ゴムも朽ちにくいのかもしれません。
そのままそっと蓋をして元に戻しました。
キャブレターを再びカブ車体に組付けました。
エアフローバルブも、もとの1回転と5分の1のところでベストになりました。
組付けの時に汚れやほこりなど付いていないか注視し吹き飛ばしたつもりでしたが、埃のようなものがあったようです。
何度もキャブレターを脱着したため、交換が苦にならないぐらいすぐにできるようになりました。
予備のキャブレターは整備済みのままゴム潰れを防いだ状態で、埃が入らないよう密閉していつでも交換できるようスタンバらしておくことにしました。
整備後は5136kmとなりました。
その後、気づくか気づかない程度の若干の息継ぎとトルク不足を感じますので薄いと感じ、さらにエアフローバルブを絞り5分の4でトルクフル(といっても他カブに比べ柔らかスムーズな加速)、息継ぎなしで安定しました。
amazonで探してみました
スローは0.4mmだと入らないので0.3mmがあるこのセットを使いました
キャブレタークリーナーとして強力