予備のキャブレターは40kmぐらいまでスムーズに加速しますが、その先のスピードが出ないようです。
な~ぜ~?
でも、今は予備のキャブなので深追いはしません!
さっさと元々付いていた CVキャブレターをオーバーホールします。
このキャブレターが付いているスーパーカブの時代は短く、珍しいそうです。
特徴は負圧でスライドピストンによりエアと燃料の調整がされます。
負圧を受けスライドピストンピンを動かすため、ダイアフラムという空気圧を受け止めるゴム製の幕が設けられています。
この部分の新品部品はもう見当たりません。
ただ幸いにも、ガソリンに直接触れることもない場所にあり、他のゴムに比べ硬化せず柔軟な状態で非常に綺麗です。
破れないよう注意しながらオーバーホールしました。
先日オーバーホールした同じ型の予備のキャブを含め2回目になるため、より細かな部分に限った記録にとどめておきます。
いきなり清掃後のキャブレター全体の分解写真です。
メインジェット78 スロージェット40
予備のキャブレーターも同じでしたので、これが標準のようです。
ジェットを外すときはマイナスドライバーで外します。
メインジェットケースは7mmのレンチがあると良いです。
これが上部のダイアフラム部分です。
照明に透かしたりして、穴が開いていないかよく確認しました。
ダイアフラムを抜き取ったところ
負圧でふわっと浮くスライドピストンピンを、蓋の部分に出ているテコのようなものがスロットルに応じて押さえられます。
ピストンピン部分を直接引っ張るわけでなく、負圧を使ってピストンピンを浮かせることで調整するのですね。
直接ピストンピンを上げ下げするのでなく、負圧を利用するため、レスポンスが少し遅れて柔らかいアクスル操作になるみたいです。
これでエンジンからの負圧に合わせた最適な燃料調整も出来るというものです。
このキャブレターありきで、ピストンの軽量化などがされたエコノパワーエンジンと一体になったシステムということなんでしょう。
1982年のSDXは最強5.5ps(9000回転時)、燃費150kmの仕様です。
確かに1995年のカブと比べると高回転まで良く回ります。その代わり、トルクは細い感じです。
いかん、カブ沼にはまりそう、もう嵌っているか(;^ω^)
amazonで探してみました
使用中のキャブクリーナーです。汚れ落ち最高♪溶けますゴム部分使用禁止!