築年数は中の家財に昭和30年の新聞があることからして昭和前半建築のものではないかと思われる古い家です。
古民家を感じつつ泊まれるのが売りになっているお部屋で一晩借りることにしました。
(!)今回は番外編で、古民家を現在の資材で当時のデザインを生かしつつリフォームする案を勝手に妄想してみました。
新築時は優良な建物だったと思われます。素材が良いので、それらを生かしながら改造すると現在にもマッチした良い家になりそうな気がするのです。
どういうところかというと
天井は中央に向かって勾配をつけることで広がり感を狙った船底天井。
さらに樹皮の付いた桜の木を使用していて何ともおしゃれ。
こちらの傾斜は少ないですが、一応船底天井。
吐き出し窓に景色最高な大窓。
窓枠の縦桟は、上下に飛び出て風流な感じを出しています。
しゃれた部屋にパノラマ風景、良すぎますね。
この記事はこの場所が気に入って、風景を眺めながら作ってしまいました。
他を見てみましょう。
欄間の片方は空洞になって筒抜けですが、何かはめ込んでいた跡があります。
さぁ、ここからこの家のさらなる改修妄想が始まります。
この欄間は、部屋の間仕切りとして真冬や真夏のことを考えると現代では閉じて密閉した方が良いと思いました。
これを生かしながら閉じるのは、既に片方でも使われているガラス(アクリル等)を嵌めてしまうのがよさそうです。縁の色を周囲に合わせてコーキングで嵌めてしまうのが良いような気がします。
経年でまだらにくすんだ白木部分です。
多分これは斑なので白木クリーナーをしてみた感じがありますが、落ちきれなかったのではないかと憶測・・・最近経験したから。
こうなると選択肢はあれです。大阪マンション4号で行った塗料で塗装です。
程よい茶色と艶消しで経年に対しても合致した嫌みのない色と風合いがでながらも、肌地が綺麗な仕上がりになり最初から塗られた新品のようになるでしょう。
珪藻土はいずれ剥がれてきそうです。元はラメやなんやら入った昔のよくある壁の珪藻土のようでしたが、最近の白一色の珪藻土をコテで塗って武蔵な塗り斑を付けながら塗り重ねられて真っ白になっています。
ある程度パターンを意識した塗り斑だったらと思うところですがこれで良いでしょう。
今のがダメになってきてから、すべての珪藻土を剥がして合板を貼って壁紙にしちゃうのも良いかもしれません。
床の間のは元の珪藻土が見えるようにしたようですが、全部塗ってしまって良いと思いました。
この欄間の吊りなたには四角形の四方竹が使われていました。
欄間の左手は何か四角いものが嵌っていた跡があります。たぶん仏間でしょう。
何かないと四角くくりぬいた後のままですので、クローゼットを作って嵌めておきたいです。
パノラマな窓と直角の壁にも格子にすりガラスの入った大きめの窓がありますが、隣の壁が見えるだけですので、隅が窓・窓になるのは構造的に弱くなるので、こちらの窓は外して筋交いを入れて壁にしてしまいたいです。
その窓の手前は、出窓のように出た壁(窓がなく壁)には作り付けの本棚がはまっています。
階段は落ちないようにしたオリジナルの手すりが昭和を醸し出しています。
このままで塗装だけしたいです。
階段の上り口の見切りが外れている状態なので何ら対策したいかなぁ。
こういう細かいところも気を使います。
風呂場は上がったところの板が傷んでいたので、外して更新するしかないかなぁ。
乾燥させてカビの発生を抑えるため換気扇を付けたりしたいですね。
上を見ると換気口だけがあったので、そこに風呂用換気扇を嵌めることが出来そうです。
そのほか、やはり電気関係はすぐに気になります。
炊事場上にブレーカーって、昔はよく合ったパターンです。
油やら水蒸気やらで良い場所ではないです。
外からの配線はここの壁を貫通して入ってきているのですが、ブレーカーはもう少し違う場所に今時のきれいなブレーカーボックスにまとめて配置したいです。
キッチンの天井は湿気などで汚れや傷みが激しいですから、それを交換改修してから換気扇フードぐらいは付けたいですね。
壁はこの時代に合わせたようなしゃれたタイルが良いかもしれません。
日立のコンセントって今は見たことないなぁ。
外に這わせたコードは昭和時代に後付けという感じがするが、天井内に入れてパイプでおろしてきた方がかっこよさそう。
要らない線もあるので取り去ってスマートにしたいです。
キッチン回りは汚れの付きにくい化粧合板を使うのは良い感じです。
しかし、淵の処理が中央を境に右側に合板貼りは見切りをつけていますが左は付けずに隙間もできています。
やはり見切りをつけたりして丁寧に仕上げたいところです。
最後に外回りで、鉄部は早めに対処しておいた方が楽ですね。手遅れにならないよう、ケレン、錆止め、塗装をした方が良いです。色は白を混ぜた茶色で良いかなぁ。
窓から見える景色に行きかう船を見ながら、本当に妄想修復を書き上げてしましました。
昭和前半の家もリフォームして楽しめそうな気がしてきました。