新型コロナウイルスで使い捨てマスクが入手しずらい状況が続いています。このままでは買い置きしているマスクも底が付きますので、物は試しと自分の使ったマスクだけ洗濯機で洗ってみることにしました。
私は時折喘息のような咳がでます。感染者でなくとも電車内でマスクなしでは咳エチケットの観点から居てられません。
私のマスクは100均の12枚セットで売っていた普通のマスクです。
コロナウイルス単体の小ささでは素通りといわれています。しかし、通常ウイルスは単体で飛ぶのではないようです。
普通のマスクでも、感染者の飛沫にウイルスが乗って飛ぶことを防ぐことで感染を抑えることができるとされています。
参考文献によると医療で使うN95やサージカルマスクの場合は、小さなコロナウイルス自体をフィルターによって吸着・遮断するとされています。それを洗うと布製マスク同様までに機能を失うとされています。
普通のマスクは、ウイルスを直接キャッチする能力は低く、機能低下をあまり気にすることもないようです。
洗濯するのも、布製マスク同様に扱えて、このマスクが買えない状況では、枯渇して装着できなくなるよりは良いのではと思いました。
実際に試してみました
不織布で出来ているのでどこまで耐えうるのかわかりません。
あまり回し続けると分解するかもしれないので、洗濯コースを短く終わる「ファースト」にしてみました。
さらに他の物と一緒にしたら布同士引っ張ってそれも分解しそうですし、なんだか個人的にも嫌なので使ったマスクだけ集めて洗濯しました。
洗剤は手元にあった物、トップ スーパーナノックスです。
結果です。
水が付着すると玉々になって弾きます。一応マスク表面の防水効果も残ったままです。
カタチは崩れることなく残りました!
脱水もかかり水気も少なくなりました。あとは干すのみ。
乾きましたが大丈夫そうですので装着してみました。
- 数本毛羽立ちがありましたので取りました。
- すこし空気の通りが良くなった気がしました。
- 肌にあたる部分の当たり方が柔らかくなって心地よくなりました。
それ以外、着け心地に問題ありませんでした。
何度か繰り返すとどうなるかは、またしてみたいと思います。
これでしばらくはマスクの在庫をもたせることができます。
も少し突っ込んで、花粉、PM2.5・黄砂の場合はどれくらい吸入予防効果がでるか試したいですが、私は呼吸器系に症状がでるそれらのアレルギーでないのでできません。
(その他メモ)
衛生を保つために滅菌したくなることがありますが、次の点が考えられるため状態に応じて実施することになると思います。
- アルコール除菌を行う:撥水効果が無くなるといいます。
- アイロンがけ:熱を加えて滅菌効果を狙うのですが、不織布の素材をみるとポリ~という物ばかりです。これらの耐熱性は70度~までとそう高くありません。耐熱温度以上では細かな繊維が溶けしまうでしょう。
- 煮沸消毒:同上です。
- 不織布の耐熱温度以下で煮消毒:56度・30分でコロナウイルスは撲滅できるとあります。
- 天日干し:紫外線の効果があるかもしれませんが、花粉アレルギー対策のマスクである場合は外だと逆に花粉にまみれてしまうので注意が必要です。
(参考)
中国科学ニュース (JST:国立研究開発法人 科学技術振興機構)から
「煮洗い、アルコール消毒、紫外線照射...ウイルス対策マスクの再利用は可能か?」
https://spc.jst.go.jp/news/200201/topic_1_02.html
<追記2020.03.21>
何度か繰り返すとどうなるか?その後数週間が経ちました。
この時に洗ったマスクも、もう何度か洗濯機で洗っていますが、マスク自体に外的な変化はあまり見られず、いまも継続して使っています。