外見は綺麗なアンプでしたが、基板上は薄ら埃が積もっています。しかも、吹き飛ばすこともできない、なんだかくっついた感じです。
埃を固定しているのは脂っぽいもののようなかんじがします。脂が酸化したような甘い香りもします。
う~ん、他のところが良いだけに残念だなぁ・・・
どこかで見ました。キッチン用マジックリンで基板を洗う。
そうだ洗ってみよう!でも分解は面倒だなぁ( 一一)
昔、カンカン照りの夏、小さなリサイクルショップの店員さんが太陽のもとでテレビに洗剤をかけて丸洗いしていたのを思い出しました。
そこまですると害がありそうなので、水にぬれるとまずい部品があるフロントパネル周りとトランスだけポリ袋を使って水がかからないよう養生しました。
他はマジックリンで泡だらけにしました。すみません!アンプをほぼ丸ごと泡だらけというのは、いけない部分に泡が付かないよう細心の注意をしながらかつ衝撃的でしたので撮っていません。(代わりに小さな部品ですが、その洗浄シーンを後日ブログに掲載しました)
マジックリンの使用方法に従い、5分待ってシャワーから出したお湯(60℃設定)で洗い流しました。綺麗に洗い流さないとアルミニウムなどが変に酸化します。アルカリ性物質をかけて洗ったことで、油脂は石鹸となり、お湯で汚れともども流れていく公算です。
流れていくお湯は真っ茶色でした。・・・凄い汚れ('ω')
流し終えた基板の金属部品はピカピカに反射しています。
(↑水気を含んだままの基板)
すぐにドライヤーを当てて乾かしました。乾かしていくとわかります。基板はさっぱり綺麗に、電子部品の足にあるメッキは若干ピカピカな状態になっているのを確認できました。
水気がないよう、部品が熱て壊れないよう、いい塩梅でドライヤーを当てました。奥の隙間もすっかり水気がなくなり、完了した模様です。
念のため数日間放置しておきました。(夏)
~数日後~
基板はピカピカです。水気はありません。目検、異常なし。
良し電源入れるぞ!(結構とんだことしたからな、願う、願う、)ポチっと、・・・カチャ(リレースイッチが入る音)、音が出ました。OK
これで見た目も綺麗、音も綺麗 おわり
じゃなかった!
テープ端子を使って先日作った抵抗入りコードを使って、リニアレコーダーを繋いで録音・モニタしようと思ったところ、RECセレクターの位置によっては片チャンネルの音が出ませんでした。
お湯洗いの時はカバーされていた部分ですので、その影響でなく元からのようです。
こっちもか。フロントパネル外すのが面倒なのでどうしよう。
何十年も前から欲しかった機会を逃していたサンハヤトの接点洗浄剤を買いました。
この洗浄力は強力らしいので、スイッチの滑りをよくしている油脂まで飛ばさないようシュー(1秒)、別の角度からシュー(1秒)と2回吹きかけてみました。
かまぼこのカタチをした穴から洗浄剤を吹き込みました。このスイッチは右手半分のパネル側にギミックが入っていてグリスなど付いているようです。穴の左側が接点のようですのでそちら方向に向けて洗浄しました。
少しスイッチをカチカチ動かしてみて接点を掃除します。そうしますとスイッチの動きがぎこちなくなりました。
やべぇーかも
アルコールが多く含まれているので乾くまで待った方が良いと口コミなどでありましたので、そうしました。乾いたころ、スイッチを動かしてみるとスムーズな動きに戻っていました。良かった良かった。
それで、効果はというと、凄~い、完全に不具合が解消されています。
気をよくして、最小付近で少しだけガリのあったボリウムにもシュー(1秒)、別の角度からシュー(1秒)と2回吹きかけてみました。ボリウムの最小付近の接点ブラシ位置は、下側付近にあるはずですので、そこを狙いました。こちらは1回だけボリウムを最小~最大~最小とまわしておきました。
ボリウムは右と左チャンネル分、亀子に2段になっていました。双方の金属パッケージ下の隙間から洗浄剤を噴射しました。
乾いたころをみて電源を入れて視聴してみると、効果はバッチリ、まったくガリがなくなりました。
これで、アンプの状態は完璧に良い状態となりました。こんな方法で改善もできるのかと感心しました。
amazon で探しました
使用した洗浄剤
洗浄剤と酸化防止剤にも使える復活王のセット