先日、古いビクターのチューナー付AVアンプで懐かしいビクターサウンドに再会したことから、もう少し新しいピュアオーディオで売っていたビクターアンプってどんな音が鳴るのか試したくなり、1992年製のビクター AX-S5 というプリメインアンプを入手してみました。
メインとなるラインのセレクター回路は密閉型リレースイッチです。
空気に触れないので酸化しにくく接触不良を抑えます。しかし、ボリュームやその他のオプションスイッチが普通のタイプで片手落ちな感じがします。現にフォノ(レコード)のMC・MM切り替えスイッチがガリ状態です。
大半のメンテナンスが減るので、なしより良いとは言えます。
音は、これぞビクターサウンドというもの、先のAVアンプに比べると、さらに低音域が重圧に押し出してくる感じで、中高音はお上品、悪い言い方をするとベールがかかったようなまったり感だが、すまして聞くと音が出ていないというのではなく非常に細かな音まで繊細に鳴っている。
(最終段はC3854 と A1490)
ダイナミックスーパーA (Dynamic Super A)というビクター得意の疑似A級アンプの仕組みから出る音ということでしょうか。
(VictorおなじみSuper A のIC)
そして中級機以上ということで、歪み感が少ないようです。
自分的には、そのまったりリッチなサウンドで冬場に暖かくさせるような音ですが、逆に夏は聞きたくなくなるはずです。
(このクラスになると13Kg台になりずっしり重いです)
一応、音質を認識し納得できました。