八百万の森

やおよろずのもり キャンプ☆DIY☆いろいろ

レコード環境復活 レコードを洗うのだ!

家が広くなりましたので、実家にしまい込んでいましたレコードプレーヤーを設置し、レコードアクセサリを一式そろえ、レコードを聴く環境を構築しました。

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といいましても、バラックな感じですが、それなりに良い音でなってくれます。

    • プレーヤー : Victor QL-Y33F
    • カートリッジ : SONY XL-15A
  • スピーカーアンプ : Yamaha YST-M45D

レコードプレーヤーは、高校入学祝いに買ってもらったオーディオ一式の一つで唯一残っているものです。ほか、アンプ、チューナー、デッキ、CDまでもありましたがこれだけ残っていました。

こうしたオーディオレコードプレーヤーが販売されないようになり、この手の価格帯のものが、今後何時手に入るかわからないからと置いていたら、いつの間にやらときは経ち数十年。最近は、またちょっとしたレコードブームでこうしたクラスのプレーヤーが新品でも販売されているのが目につきます。

状態は良く、主要部分は今でも変わりなく動いてくれます。

あとは、アンプとスピーカーをピュアオーディオタイプにしたい・・・いかんいかん

さて、復活の呪文ならぬ、レコードを復活させるにも大変なのが、実はレコード自体でした。

カビと思われる汚れが多々あり

これでは、プレーヤーも針も汚れが移ってしまうし、何より良い音が出なくなります。

まずは外装をナガオカ LPジャケットカバー に交換。

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外装を変えると、売り物のように綺麗になります。

内装も用意。田口化成のレコード保護袋です。

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さて、これでレコードを入れ直しする前に、レコード自体をきれいにします。

汚れが指紋程度のものは定番のこれです。

湿式レコードクリーナー audio-technica AT6012

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クリーニング液AT634とベルベットブラシのセットです。

以前はアメリカDiscwasher社製のD4を使っていましたが、10年以上無造作に放置していると黒カビが繁殖してしまい捨てました。良いものもちゃんと保管していないとダメですね。

まぁ、クリーニングする感覚的にはどちらも水といってもイオン交換水ベースでAT634も感覚的にはD4とさほどかわらないですね。

さて、汚れのひどいLPレコードはどうすかといと・・

洗います

洗うためには中央レーベル部分の保護をしなくてはいけませんので、このようなものを用意。

専用の市販品がLPレコード保護などで検索をかけると出てきますが、私はいつまで使うかわからないわりには5千円以上もし高価なため、今使えれば良いと割り切り、このような品(材料となる)を100均でゲット。

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100均のフレッツで揃えました。

    • ヨーグルトを作るための容器(蓋が直径100㎜以上)
    • シリコンラップ
    • ばねが強めのふとんばさみ
  • ニットクリーナー(ガラスコップ磨き用ニット付スポンジ)

シリコンラップを蓋より若干大き目に合わせて丸く切り取ったものを用意。

それをレーベル面にかぶせるようにラップして、はいこのとおり。

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(1.すみません、この写真ではまだラップが四角いままです。後で切りました)
(2.ふとんはさみは3本も不要で、2本で十分でした)

はさむときは、手が必要です。ほかの方に手伝てもらうか、足と片手を使って床に足でふとんはさみを固定、片手で上に広げ、もう片手で持ったレコードを広げた隙間に持っていき、挟み込む。

結構、ウルトラ難度な技となります。なれれば簡単ですが、レコードを傷つけないためには、もう一人手伝ってもらったほうが良いです。(私は1回失敗した・・・ただ音質にほぼ影響ないところでした)

洗います。

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(実はこれは失敗例です。レーベルが少し見えています)
(しっかりレーベルが隠れるようにして蓋が移動しないよう扱います)
(ですが、これでもシリコンラップ効果で水が入りこみませんでした)
(結果オーライです)
(あと何枚か洗いましたが教訓により運用完成度を極め失敗・問題なしです)

なんと、洗浄洗剤はバスマジックリンです。このところの中古物件リフォーム掃除でも活躍しました。濡れてもいいところの、皮脂汚れからカビの来たものを落とすには、これが一番です。

香りもレモンぽくって良いのです。

しばらく置いてから、ニットクリーナーで軽くなでるようにこすります。

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もちろん溝に沿ってです。ニット繊維が溝に入り音がでます

いや、なんだか音楽にはなりませんが響いているような気がします。

綺麗に洗ったら、ここからフィニッシュが大切です

    1. シャワーで洗剤泡をきれいに洗い流します。
    1. さらに、浄水器の水で全体を洗い流します。
  1. さらにさらに、精製水で水滴を軽く洗い流します。

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なぜここまでするかというと、水道水は水に溶け込んだ若干のミネラルがあります。

カルシウム、マグネシウムシリカ、ナトリウム、カリウムなど

なので、水滴がついたガラスコップなどを乾かした後によく見ると、白く水滴と同じ形の跡が付きます。水が蒸発したそれらの物質が残っているからです。

ということは、レコードにそのようなものが残れば、雑音の原因となりますので、最後は残留物がなくなるよう、なるべくピュアな水で洗い流しているのです。

という自分なりの理屈から実施した結果はOK。

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バッチリ綺麗になったLPレコード。最初に試したのがヤマトのサントラ。

ヤマトが発進するには、補助動力エンジン始動から、電気講点検、フライホイール始動・波動エンジン接続となんだかそれらしき工程を踏まなくてはいけませんが、レコードも同じですね。

では、ヤマト発進ではなく、レコードに針を下ろします。

う~ん、ノイズの少ない良い音がします

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ヤマトといったサントラでなく曲の入ったLPも復活させて聴きましたが、やはりレコードはCDと違い、オーディオで音楽を聴いている気にさせてくれます。

聴くレコードは80年代なので、元気な性格のXL 15Aカートリッジとの相性もバッチリ。

CDはノイズがなく素な音を出してくれるのですが、レコードだとつややかに自然な感じに聞こえます。

オーディオを楽しむにはレコードかもしれないと思い始めています。